マッチングアプリでの「ヤリモク」にはご用心! 「男の本音」がアンケート調査で明らかに|アプリ婚活の実態vol.1

近年、マッチングアプリ(以下、マチアプ)は、恋愛や婚活のツールとして広く普及しています。かつては「ネットでの出会い」に対する抵抗感を持つ人も多かったものの、今では気軽に恋人や結婚相手を探す手段として定着しました。
しかし、実際にマチアプを利用する人々は、どのような目的で登録しているのでしょうか?「真剣な交際を求めている人もいれば、カジュアルな出会いを楽しみたい人もいる」といった漠然としたイメージはありますが、男女によって目的に違いがあるのかなど、明確なデータを基に検証した事例は、それほど多くないのが現状です。
そこで本記事では、実際の利用者を対象に行ったアンケート結果をもとに、男女別のマチアプ利用目的を分析しました。 調査結果から見えてきたリアルな実態を、詳しく解説します。
利用目的は男女共に「恋活・婚活」がメイン! 男性は「気軽な出会い」を求める傾向が強い
本調査では、マッチングアプリ利用経験者の男性153名と女性361名を対象に、マッチングアプリを利用する目的についてアンケートを実施しました。
まず、「マッチングアプリの利用目的のうち、最も大きな目的を1つだけ教えてください」という問いを設けて、以下の5つの選択肢から回答を1つ選んでもらいました。最も優先度の高い目的を選んでもらうことで、「何が一番の目的なのか」を明確に把握できます。
- 恋活(恋人探し)
- 婚活(結婚相手探し)
- 気軽な出会い(ワンナイト等)
- 友達探し
- その他
男女の回答結果を円グラフで示し、それぞれ実態について分析していきます。
【男性の回答】恋愛や婚活以外で利用している男性は少数派

マッチングアプリの利用目的として、男性で最も回答が多かったのが「恋活(恋人探し)」(59.4%)でした。半数以上の男性が、恋人を探す目的でマッチングアプリを利用していることがわかります。
次に多かったのが「婚活(結婚相手探し)」(34.8%)です。マチアプ利用者のおよそ3人に1人が、結婚相手を求めてマチアプを利用していることが明らかになりました。
一方で、「気軽な出会い(ワンナイト等)」は5.2%、「友達探し」は0.0%、「その他」はわずか0.6%と、主な目的として恋活や婚活を選ぶ男性はごく少数派であることがわかります。
【女性の回答】男性に比べて「婚活」の割合がやや高い!? 真剣な関係を求める傾向あり

女性の回答でも、最も多かったのは「恋活(恋人探し)」(55.8%)でした。男性と同様、半数以上の女性が恋人探しを目的にマチアプを利用していることがわかります。
次いで多かったのは、「婚活(結婚相手探し)」(41.4%)でした。男性と比べると女性のほうが6.6ppt高く、女性のほうが婚活目的で利用する割合がやや高い傾向が見られました。
3番目に多かったのは「気軽な出会い(ワンナイト等)」で1.5%。男性と比べると3.7ppt低く、女性のほうがカジュアルな出会い目的での利用が少ないことがわかります。
また「友達探し」は0.8%、「その他」は0.5%と、女性も恋愛・婚活目的以外で利用している割合は非常に低いことが確認できました。
以上のことから、男女ともにマッチングアプリの主な目的は「恋活(恋人探し)」と「婚活(結婚相手探し)」であることが明らかになりました。
ただし、詳細を見てみると、男性は「恋活」の割合がやや高く、女性は「婚活」の割合がやや高いという違いが見られました。これは、一般的に女性のほうが結婚を意識する年齢が早い傾向があることや、真剣な関係を求める割合が高いことが影響している可能性があります。
また、「気軽な出会い(ワンナイト等)」を目的とする割合は男性が女性よりも高いことも特徴的です。これは、マッチングアプリに対する男女の期待値や利用スタイルの違いを反映していると考えられます。
一方で、「友達探し」や「その他」と回答した割合は男女ともにごくわずかであり、マッチングアプリを「友達作りのツール」として主に利用している人は、少数派であることがわかります。
次に、同様の質問について「複数回答可」の場合の結果を分析し、男女の利用目的の違いについて詳しく見ていきます。
複数回答ありだと「ワンナイト目的」が急増! 浮き彫りになる男性の本音
「マッチングアプリの利用目的を全て教えてください」という質問の回答結果を、以下のグラフにまとめました。
選択肢は最初の質問から「その他」を省いた、以下の4つです。「1つの目的だけでなく、複数の目的で利用している人がどれくらいいるのか」を把握できます。
- 恋活(恋人探し)
- 婚活(結婚相手探し)
- 気軽な出会い(ワンナイト等)
- 友達探し

男女共に、最も多かったのは「恋活(恋人探し)」で、男性が87.1%、女性が90.4%という結果になりました。男性より女性のほうが3.3ppt高く、恋人探しを目的としている割合が若干多いことがわかります。
次に多かったのが「婚活(結婚相手探し)」で、男性が70.3%、女性が74.5%でした。こちらも女性の割合のほうが4.2ppt高く、結婚を意識した利用傾向がやや強いことがうかがえます。
一方で、「気軽な出会い(ワンナイト等)」と回答した割合は、男性が31.6%、女性が12.1%でした。男女間で19.5pptの差があり、男性のほうが気軽な出会いを目的としている割合が大幅に高いことがわかります。
また、マチアプの利用目的を「友達探し」と回答した割合は、男性が6.5%、女性が8.1%と、比較的少数派ながら女性のほうが若干高い結果となりました。
「ヤリモク」には、くれぐれもご注意を!
本調査から、単一回答の結果では、「恋活」と「婚活」の割合は、男女で大きな違いは見られませんでしたが、複数回答可の結果を見ると、女性のほうが「恋活」と「婚活」の両方を目的にする割合が高いことがわかります。これは、女性がより幅広い選択肢を視野に入れながらマッチングアプリを利用している可能性を表しているといえます。
また、「気軽な出会い(ワンナイト等)」を目的としている割合には大きな男女差があり、男性がこの目的で利用する傾向が圧倒的に高いことが明らかになりました。
「友達探し」の割合は男女共に比較的低めですが、単一回答ではほぼゼロだったのに対し、複数回答では一定数の利用者が存在することがわかります。これは「恋活」や「婚活」と並行して、友達作りも視野に入れている人がいることを示しているのかもしれません。
<調査方法>
インターネットによるアンケート調査
<調査期間>
2025年1月12日(日)〜2025年3月31日(月)
<調査対象>
マッチングアプリ利用経験のある男女
<回収サンプル数>
551名(うち有効回答514名)