転んで起きて 毒親 夫婦 お金 仕事 夢の答え

本の内容
毒親育ちの彼女がたどり着いた、「誰かとともに生きるって味わい深い」までの軌跡
本書は、西村ゆかさんの「今までの人生」「夫婦としての今」「これからの人生」がぎゅっと詰まった一冊だ。ハードな幼少期の経験からなる摂食障害、共に「毒」だった父と母、お金に振り回され続けた経験をつづりつつも、ゆかさんは決して悲観的にならず他責的にもならない。
コミカルな文体からは、彼女が軽やかにしなやかに生きている様子が窺える。そんな彼女の魅力は、本書を読めばすぐにわかるだろう。そして、何かの悩みを抱えつつも今を生きているあなたに、この本はそっと寄り添ってくれる。
おすすめポイント
あの2ちゃんねるを作り、今ではインターネットを飛び出してあらゆるメディアで論破王として知られるひろゆき……に妻がいる。しかも、仲睦まじい様子。果たして一体、「西村ゆか」さんとはどんな女性なのだろうか。そう、ある種、野次馬的な気持ちからゆかさんに興味を持ったあなたが本書を開いて読み進めると、彼女のつづる言葉の魅力としなやかな強さに心奪われるだろう。
キング・オブ・クズな父親のギャンブルと借金が理由で幼い時に両親は離婚、次々と金銭トラブルを起こす母との波乱に満ちた幼少期を送った彼女は、それでも悲観的にならず、こう述べている。
「『よくずっとひろゆきさんと一緒にいられますね』みたいなことを言われる。でも、私にとっての彼は、時として宇宙人的な部分はありつつも、試行錯誤すればきちんとコミュニケーションの取れる生命体だ。そして、これまでの人生において、わかり合い、会話ができるということがいかに大変かを経験していたから、論破王の大変さなど些細なことだということが、この本を読んでくれた方には、多少なりとも納得してもらえると思う。誰かとともに生きるって、味わい深いものだ」
ーー彼女が歩んだ道、考え方に興味を引かれたあなたにぜひ読んでほしい。
著者
西村ゆか
1978年、東京都生まれ。Webディレクター。GMOインターネット株式会社(元インターキュー株式会社)、ヤフー株式会社を経て独立し、現在は夫のひろゆき氏とともにフランス在住。著書に『だんな様はひろゆき』(原作・西村ゆか/漫画・wako)がある。