埋まらないよ、そんな男じゃ。: モノクロな世界は「誰かのための人生」を終わらせることで動きだす。

本の内容
幸せを掴むための「終わらせ方」
yuzuka自身が妊娠・出産を経て上梓した栄えある1冊目のエッセイは「大人になった『女の子たち』」に贈る言葉の処方箋だ。
「若さ」への未練がある30代、いつまでもゴールが見えない彼との同棲生活、どうしようもなく充実して見えるSNS越しの友人たちの生活……いまだに解消されないそんなモヤモヤと、そろそろ手を切らなくてはならない年齢になってきた気がする。
そんな、子供のふりすらできない年代に入った元・女の子たちがこれからの人生をどう生きればいいのか、どうマインドセットすれば1人の自立した大人として幸福になれるのかを、ときに鋭く、しかし真摯に綴ったエッセイ。
yuzuka自身が「絶対に子供を作らない」と貫いていた思想を覆した理由も明かし、大人になった女の子たちが何を終わらせるべきで、何を選びとるべきかを語る。
目次例:
1.いい加減、馬鹿なフリしてモテるの、辞めにしない?
2.30代、もう荷物はいっぱい。前に進みたいのなら、何かを選ぶのではなく、何かを捨てよ
3.自分をすり減らすその「愛想笑い」、本当に必要?
4.隣の芝生は青いし、友達のインスタグラムのイイねはやたらと多いし、そもそもうちには芝生がない
おすすめポイント
アラサー女子、そして心の中に「女の子」がいる全年齢の女性に読んでほしい珠玉のエッセイ。
「絶対に子供は産まない」という意志を熟考した末に覆し、母となったyuzukaが綴る言葉の説得性は、「恋愛」というジャンルにとどまらない。
もう「女の子」とはいえないーー30代になり、結婚、出産のリミット、彼との関係など様々な「荷物」を抱えつつも、重さに負けそうになって「人生」をうまくこなせなくなってしまった女性は、本作を読んで損なし。
yuzuka自身が歩んできた道を振り返りつつ、今、どうしようもなく荷物が重くて、大人になりゆく未来への道で立ち往生しそうなあなたに「それは捨ててもいいんだよ」と優しく手を引いてくれるような作品だ。
著者
yuzuka
恋愛作家・エッセイスト。1991年生まれ。元看護師、風俗嬢の経験もある。X(旧Twitter)のフォロワーは約14万人。多くの女性から共感されている。
著書は『君なら、越えられる。涙が止まらない、こんなどうしようもない夜も。』(大和書房)『大丈夫、君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから。』(KADOKAWA)『Lonely? ねえ女の子、幸せになってよ』(セブン&アイ出版)がある。
本書が妊娠・出産を経験後、初めての作品。