【マッチングアプリのリアル】モテる男ほど「顔」しか見ていない？調査データが明かす「男性心理」と「婚活」の落とし穴

2025/12/03

「マッチングアプリでの婚活」が一般的になった昨今。手軽に多くの異性と出会える一方で、「“いいね”は来るけれど、真剣な人に出会えない」「交際はできても、結婚に至らない」といった悩みも増えています。

しかし、なぜそのようなことが起こるのでしょうか？

もしかすると、あなたがアプリで出会う男性の「本音」や「使い方」を、誤解しているからかもしれません。

今回、ナレソメ総研が実施した調査で、婚活中の女性にとっては少し残酷かもしれない、しかし知っておきたい「現実」が明らかになりました。

あなたの「プロフィール」は、読まれていない

まず、男性が異性に「いいね」を送る基準を見ていきましょう。

調査結果によれば、男性が「いいね」をする基準は、「顔」（88.9%）、次いで「年齢」（83.6%）が圧倒的です。

あなたが時間をかけて丁寧に書き上げた「プロフィール文」を見ている男性は、半数以下の43.1%にとどまっています。

さらに衝撃的なのは、これを「過去の交際人数別」で分析したデータです。

上のグラフは、交際人数別に「顔」と「プロフィール」をどれだけ重視しているかを示しています。このグラフでは、「交際経験0人の男性」と「交際経験4人以上の男性」で大きな違いが見られました。

交際経験0人の男性
「プロフィール」を重視する割合が54.3%と、全グループの中で最も高い結果に。交際経験がない男性ほど、相手の趣味や居住地などを真面目にチェックし、慎重に「いいね」を送る傾向があります。
交際経験4人以上の男性（モテ男性）
「顔」を重視する割合が93%以上と極めて高い一方、「プロフィール」を重視する割合は36%〜47%程度に留まります。

ここから導き出されるのは、「モテる男性ほど、マッチングアプリでは写真（顔）だけを見て、プロフィールを読んでいない」という現実です。

女性が一生懸命書いた自己紹介文や、「結婚への真剣度」をアピールする文章。残念ながら、多くの「モテる男性」には届いていません。彼らにとってアプリは、まず外見で判断する場なのです。

これが「アプリでまじめな婚活は難しい」と言われる大きな理由の1つかもしれません。

では、外見や写真で“いいね”をした後、男性はどのような理由で交際に至り、そしてなぜ破局するのでしょうか。ここでは、マッチングアプリ経由で交際を始めた理由と破局した理由を　表にまとめました。

交際を始めた理由をまとめた表を見ると、交際経験が多い男性ほど「かわいいから」「体目的」を理由に挙げる割合が高い傾向が見られました。これは“いいね”の基準（顔重視）と一致しており、非常にわかりやすい行動原理です。

一方で、注目すべきは「結婚したいと思ったから」という理由。「体目的」の割合が高いモテ男性であっても、この「結婚したい」という項目が一定数高い割合で存在するのです。

しかし、交際を終了した理由をまとめた表を見ると、一変します。

交際経験が多い男性ほど、「交際の目的を果たせたから」「（相手とは別で）自身の結婚を真剣に考えたから」といった理由で交際を終了させる割合が高いのです。

これは何を意味するのか。1つ考えられるのは、モテる男たちにとって「恋愛と結婚は別物」である可能性が非常に高い、ということです。

交際時に口にした「結婚したい」とは、「（いつか誰かと）結婚したい」あるいは「（恋愛関係になるための）口実」であり、「（目の前の）あなたと結婚したい」という意味ではなかった、という残酷な矛盾がここにあります。

もう1つ、交際を終了した理由をまとめた表で注目すべき点があります。それは、交際人数1〜3人の男性、つまり「まじめにプロフィールを読み、真剣に結婚を考えて交際を始めたであろう男性」グループは、「一方的に振られたから」という破局理由が突出して高いことです。

これは、「まじめで結婚に真剣なウブな男性」を、女性側が「物足りない」「リードしてくれない」といった理由で振ってしまっている可能性を示唆しています。

今回の調査で、マッチングアプリには、少なくとも2種類の男性が混在していることが見えてきました。

モテる男性
顔（外見）で判断し、プロフィールはほぼ見ない。「かわいいから」「体目的で」交際を始め、「恋愛と結婚は別」と考え、「目的を果たしたら」冷静に別れを告げる。
ウブな男性（交際経験少）
プロフィールを真面目に読み込み、内面や相性を重視する。「好きになったから」「結婚したいから」と真剣に交際を始めるが、なぜか「一方的に振られてしまう」。

もし「結婚」を真剣に考えているなら、「モテる男性」の耳あたりの良い「結婚したい」という言葉に踊らされ、本当にあなたを見てくれている「真面目な男性」の良さを見過ごしているのかもしれません。

マッチングアプリで真剣な婚活を行うのであれば、相手の「言葉」ではなく、その「行動」（プロフィールをちゃんと読んでいるか、交際の進め方が誠実か）を、冷静に見極める必要がありそうです。

＜調査方法＞
インターネットによるアンケート調査
＜調査期間＞
2025年10月27日（月）〜11月3日（月）
＜調査対象＞
マッチングアプリ利用経験のある男性
＜回収サンプル数＞
302名（うち有効回答295名のデータを分析）

ナレソメ総研