婚約破棄の理由は男女でここまで違う! 独自調査で見えた結婚不安のリアル

婚約期間は新生活や結婚式に向けて、2人で一緒に進んでいく幸せいっぱいの時間。

しかし、一度は結婚を決意したはずの2人でも、結婚というゴールを前にして別々の道を選ぶことがあります。

なぜ、婚約は破棄されてしまうのか――。

その理由を探るため、ナレソメ総研では独自調査を実施しました。その結果、婚約破棄の理由に、男女で明確な差があることが明らかになりました。

男女で大きく違う婚約破棄の理由

今回は、過去に婚約破棄の経験がある男女99名(男性29名、女性70名)に「婚約破棄の理由」を回答してもらい、男女の違いを調査しました。

男女共通の理由は「コミュニケーション」

男女ともに婚約破棄の理由のトップは「話し合いのスタンスの違い」。さらに「コミュニケーションギャップ」や「話し合い不足」も双方の上位5位以内にランクインしています。

ラブラブで楽しかった「恋人期間」と違って、「婚約期間」は結婚式のこと、お金の管理、家事の分担、どこに住むかなど、2人のこれからに関わる大切なことを話し合う機会がぐんと増えます。

この「話し合いの増加」が、それまで見えていなかったコミュニケーションのズレや、問題に対する向き合い方の温度差が顕在化した結果と言えそうです。
お互いが心を開いて話し合えたか、そしてその話し合いの頻度や内容に対して、気持ちのズレが生まれてしまったことが、残念ながら婚約破棄という結果につながってしまったと考えられます。

男性は相手・家族など「周囲の感じ方」に要因がある

男女共通の理由であるコミュニケーション面をいったん除いてみると、男性の傾向がはっきりと見えてきます。

男性が婚約破棄に至る理由としては、「相手の結婚への不安」(34.5%)、「家族・周囲の反対」(31.0%)など、相手や外部の環境といった「自分以外」に要因を求める傾向が高いことがわかります。

つまり、男性は自身の不安より、パートナーの不安や家族の反対など周囲の影響で関係解消に至ると言えそうです。

女性は「将来への見通し」に不安を感じている

女性の婚約破棄の理由には、男性の「外部要因」とは対照的に、結婚後の生活に直結する具体的な項目が多く見られます。特に「金銭感覚の違い」や「レス・性的な問題」、「将来設計の違い」など、日々の生活や将来設計に関わるテーマが、男性より高い割合で挙がっています。

例えば「金銭感覚の違い」は男性より13.3%高く、「将来設計の違い」も7.3%高いという結果でした。結婚が、出産・育児やキャリアなどの自分の人生設計に大きく影響する可能性を踏まえ、女性のほうが将来への見通しをより慎重に考えていることがうかがえます。

2人の結婚後に起こるライフイベントに対する考え方の違和感の積み重ね、あるいはもともと感じていた結婚への不安感がその違和感によって大きく膨らむことで、「自分の結婚への不安」(いわゆるマリッジブルー)は強くなります。
この結果、「自分の結婚への不安」を婚約破棄の原因とする女性が、男性の10倍も多くなったと考えられます。

婚約期間を長くすれば問題は解決するのか?

さらに、今回のナレソメ総研の調査で、

  • 婚約期間は「問題が自然に解決する猶予期間」ではなく、「不安と課題が浮き彫りになる期間」。
  • 婚約期間を延ばしても解決策にはなりにくい。

こうした厳しい実態が数字で裏付けられる結果となりました。

「自分の結婚への不安」は高くなる一方である

「自分の結婚への不安」(マリッジブルー)は、婚約期間が長くなるほど高くなることが今回の調査で明らかになりました。

婚約期間が3か月未満で18.2%だったのに対し、3か月以上6か月未満では27.3%、そして6か月以上では33.3%と、期間が長引くにつれて不安が増幅しています。
これは、結婚準備や共同生活を通じて、金銭感覚や将来設計のズレがより鮮明になる一方、その違和感が解消されないまま時間だけが経過していることを示唆しています。

そもそも「話し合いに対するスタンス」や「コミュニケーションの取り方」は、それまでの20〜30年にわたる人生を通して築かれてきた価値観や習慣に基づくものです。そのため、数か月程度の婚約期間の中で、それを根本から変えるのは非常に難しく、時間をかけるほど双方の認識のズレが積み上がっていきやすいのです。

「家族・周囲の反対」も時間では解決できない

さらに、「家族・周囲の反対」も、婚約期間の長短では変わりません。3か月未満、3か月以上6か月未満、6か月以上のいずれの期間でもほぼ横ばいという結果が出ています。

家族や周囲の気持ちを短期間で変えることは困難で、時間をかけても外部環境の要因は簡単には解消されない状況が見て取れます。
「婚約期間が長くなるほど問題が深まる」というこれらのデータから、「待てば解決する」という期待が幻想だと示されたと言えるでしょう。

「自分で決めた」感覚が鍵? 婚約破棄と自己決定感の関係

実は、婚約破棄に大きく影響する要因がもう1つあります。それは「自己決定感」です。

自己決定感とは、自分の意志で行動や決定をコントロールし、「自分で決めた」という感覚がやる気や幸福感を高めている心理状態を指します。「婚約に対する自己決定感」について、男女間で明確な傾向の違いが確認されました。

婚約における自己決定感には男女の大きな差がある

この表は、婚約における「自己決定感」の平均値と婚約破棄の理由ごとの回答率をまとめたものです。自己決定感は1.00〜7.00の数値で表され、数値が高いほど2人の関係性に関して自分で決めた感覚が強いことを意味しています。

一般的にプロポーズを主導することが多い男性側では、自己決定感の数値が6〜7点台と全体的に高い傾向が見られます。
一方で、婚約破棄を経験した女性は、結婚に対する迷いや不安を抱えていたことから、男性と比較して全体的に自己決定感が低い特徴があります。

「自分で決めた感覚」が弱いとマリッジブルーになりやすい

特に、「自分の結婚への不安(マリッジブルー)」が婚約破棄の理由であると答えた女性の自己決定感は4.17と低いことが明らかになりました。

これは、「この人と結婚する」という人生の大きな決定に対して、「自分で決めた感覚」が希薄な人ほどマリッジブルーを理由に婚約を破棄する傾向が見て取れます。

「自分の意志を持った選択」こそが婚約破棄を防ぐ

今回の調査結果は、婚活中、恋愛期間中、そして婚約という全てのフェーズにおいて、パートナーに流される受け身の姿勢ではなく、「自分の意志」を持って納得のいく選択を積み重ねていくことの重要性を示唆しています。

自己決定感を高めることこそが、「婚約破棄」という結果を避けるうえで大切であると言えるでしょう。

自己決定感を高めるために、まずは日常の小さなことでいいので「自分で決め、その結果に満足する」という経験を積んでいくことが大切です。

<出典記入方法>
本調査結果を引用する場合は出典として「婚約破棄に関する調査2026(ナレソメ総研調べ)」及び、本記事URLを必ず明記してください。
<調査方法>
インターネットによるアンケート調査
<調査期間>
2026年2月2日(月)〜2月13日(金)
<調査対象>
婚約破棄経験者
<回収サンプル数>
99名(男性29名、女性70名)

ナレソメ総研

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執筆者 ナレソメ総研
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