婚活未経験者ほど「資産」の影響を気にする? 年収と資産への意識差を調査

婚活で相手に求める条件として、たびたび話題に上がる「年収」。
一方、預貯金や株や投資信託などの「金融資産額」は、どの程度重視されているのでしょうか。

「結婚するには貯金が少ないと不利なのでは」と不安を感じている人もいるかもしれません。

ナレソメ総研では、男女730名(男性338名・女性392名)を対象に、自分の年収と資産額が「結婚しやすさ」にどの程度影響すると考えているかを調査しました。

さらに婚活経験者(既婚者含む)には婚活開始時に相手に求める(求めた)年収・資産額を、既婚者には実際の配偶者の年収・資産の把握状況についてもうかがいました。

婚活では年収と資産のどちらが重視されるのか、「貯金が少ないと不利」という不安はどこまで実態に即しているのか、データから読み解きます。

自分の年収の影響は、男性のほうが強く意識している

まず「自身の年収が結婚しやすさに影響すると思うか」を7段階(1が「全く影響しない」、7が「非常に影響する」)で尋ねました。
その結果、男性は5.67〜6.00、女性は4.50〜4.74となり、男性のほうが自身の年収と結婚しやすさを強く結びつけていることがわかりました。

自分の年収はどの程度「結婚しやすさ」に影響すると思う?の男女別グラフ。ナレソメ総研調べ。

また、男性は既婚者のほうが未婚者よりも自身の年収と結婚しやすさを大きく見積もっているのに対し、女性は既婚者のほうが未婚者よりも小さく見積もるという違いが見られた結果、既婚男女の意識の差が最も大きくなりました。

婚活未経験者は、自分の資産の影響をやや大きく考えている

一方、資産が婚活に与える影響は、婚活未経験者のほうが婚活経験者(既婚者を含む)よりもやや大きく捉えています。

自分の資産額はどの程度「結婚しやすさ」に影響すると思う?の男女別グラフ。ナレソメ総研調べ。

「自身の資産額が結婚しやすさに影響すると思うか」を7段階で尋ねたところ、未婚・婚活未経験者は男性4.25、女性4.11。未婚・婚活経験者は男性3.79、女性3.74、既婚者は男性3.77、女性3.40でした。
男女とも、尺度の中間点である4を上回ったのは婚活未経験者だけで、未婚でも婚活を経験した人や既婚者は「それほど影響しない」と見積もっていることがわかりました。

婚活では資産額より年収に最低ラインを求める人が多い

男女とも、資産額よりも年収に、相手に求める最低ラインを設ける人が多いことがわかりました。

既婚者と未婚・婚活経験者の計594名のうち、「資産額は求めない」と答えた人は男性52.1%、女性26.6%でした。
求める場合でも、100万~300万円の範囲が男女とも最も多い結果となりました。

結婚相手に求める(求めた)資産額の最低ライン(婚活開始時)の男女別グラフ。ナレソメ総研調べ。

一方、「年収は求めない」は男性19.4%、女性7.9%です。

結婚相手に求める(求めた)年収の最低ライン(婚活開始時)の男女別グラフ。ナレソメ総研調べ。

この結果から、現在保有している資産額よりも、継続的な収入の目安となる年収のほうが、結婚相手に求める条件として設定されやすいことがうかがえます。

相手に求める年収の最低ラインの内訳を見ると、男性では「400万〜499万円」が34.6%で最も多く、「300万〜399万円」が29.3%で続きました。

女性では「500万〜599万円」が27.8%で最多となり、次いで「400万〜499万円」が23.9%でした。

婚活者が多い年代(25~34歳)の平均給与(※)は以下のとおりです。

  • 25〜29歳:男性438万円・女性370万円
  • 30〜34歳:男性512万円・女性362万円

比較すると、今回の調査で最も多かったラインは、男女とも相手の性別の平均給与と同程度か、やや高い水準でした。「平均給与程度は稼いでいてほしい」という希望が、一定数あることがうかがえます。

※出典:国税庁長官官房企画課「令和6年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-」(1年を通じて勤務した民間給与所得者を対象とした平均)

配偶者の資産額は結婚後も年収ほど把握されていない

配偶者の資産額は、婚活時に限らず、入籍時点ではもちろん結婚生活を続けるなかでも、年収ほど把握されていないことがわかりました。
既婚者268名のうち、入籍時点で配偶者の年収を把握していた人は男女ともに91.4%でした。結婚後は男性98.8%、女性97.3%とほとんどの夫婦が把握しています。

配偶者の年収をどの程度知っている?の入籍時点・現時点別グラフ。ナレソメ総研調べ。

一方、配偶者の資産額を入籍時点で把握していた人は、男性69.5%、女性62.3%です。

配偶者の資産額をどの程度知っている?の入籍時点・現時点別グラフ。ナレソメ総研調べ。

結婚後は資産額の把握率も男女とも約8割まで上昇しましたが、年収の把握率(男性98.8%、女性97.3%)には及びませんでした。

資産額は、結婚前の「スクリーニング条件」としてではなく、結婚後に家計を統合していくプロセスで「開示される情報」として機能している可能性を示唆しています。

背景の1つとして、婚姻前から各自が保有していた資産は、原則として本人が単独で所有する「特有財産」であることが考えられます。
そのため、結婚後の生活費や家計に直接関わりやすい年収に比べ、婚姻前の資産は夫婦間でも詳しく共有する機会が少ないのかもしれません。

資産が少ないことを理由に、婚活を先延ばしにしなくていい

今回の調査では、婚活未経験者は、経験者よりも自身の資産額が婚活に与える影響をやや大きく見積もっていました。
また、相手の資産額に最低ラインを設けない人は、年収に最低ラインを設けない人よりも多く、求める金額もそれほど高くありませんでした。
多額の資産があることよりも、収入の範囲で暮らせているのかを意識しているのかもしれません。

「資産が少ないから結婚できない」と決めつけず、婚活を始めながら自分に合う相手や家計の考え方を探ることも1つの選択肢です。

<出典記入方法>
本調査結果を引用する場合、「収入・家計に関する調査2026(ナレソメ総研調べ)」及び、本記事URLを必ず明記してください。

<調査方法>
インターネットによるアンケート調査
<調査期間>
2026年8月8日(土)〜8月20日(木)
<調査対象>
20歳以上の男女
<回収サンプル数>
730名(男性338名、女性392名)
既婚者268名(男性82名、女性186名)
未婚・婚活経験者326名(男性181名、女性145名)
未婚・婚活未経験者136名(男性75名、女性61名)

ナレソメ総研

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執筆者 ナレソメ総研
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