結婚のタイミングがつかめないあなたへ。彼との関係を進める、とっておきの方法を伝授します

彼とは付き合ってもうずいぶんたつ。関係もとても良好で、家族のように居心地がいい。
大きな不満はないし、「ずっと一緒にいたい」と思える相手。
だけど最近、周りの結婚ラッシュに、なんとなく焦る自分がいる。
友人の結婚を心から祝福したいのに、SNSの「結婚しました」報告を見るたびに、胸が少しチクッとする。
彼と結婚したい気持ちは、もちろんある。でも、まだまだ仕事も頑張りたいし、彼も忙しそう。関係が安定しているぶん、「今だ!」っていう決定的なきっかけもないまま、時間だけが過ぎていく……。
「結婚って、すごく覚悟がいることだよね?」
「みんな、どんなタイミングで決めたんだろう?」
そんなふうに、1人で迷いや焦りを抱えているあなたへ。
この記事では、結婚のタイミングや決め手について、客観的なデータと、多くのカップルを見てきた現場のリアルな視点から、丁寧に解説していきます。
読み終えるころには、モヤモヤした気持ちが晴れて、今の関係を前に進めるヒントがきっと見つかりますよ。
データでみる「結婚のタイミング」
まず気になるのは、「みんな、何歳くらいで、どのくらい付き合って結婚しているの?」というところですよね。平均初婚年齢と結婚までの交際期間の客観的なデータを見ていきましょう。
平均初婚年齢は何歳?
「みんな平均何歳くらいで結婚しているのかな?」
「でも最近は晩婚化っていうし、みんな結婚は遅いんでしょ?」
……そう思っていませんか? 実は、そのイメージ、少し違うかもしれません。
そこで、こちらのグラフをご覧ください。

厚生労働省の2023年「人口動態統計」によると、女性の初婚年齢は以下のとおり。
- 最頻値(もっとも多い年齢):26歳
- 中央値(ボリュームゾーン):27〜28歳
- 平均値:29.4歳
驚かれるかもしれませんが、結婚する人がいちばん多い年齢は26歳なんです。つまり、20代後半が結婚のピーク。あなたが思っているよりも、みんな、結構早く結婚しているというのが現実です。
さらにいえば、結婚した女性の約7割は30歳までに入籍しているというデータも。この傾向、実はここ20年以上ほとんど変わっていません。「令和になっても、結婚のタイミングは大きくは遅くなっていない」のです。
ちなみに男性の初婚年齢も、最も多いのは27歳、平均でも31.0歳と、20代後半から30代前半がボリュームゾーン。男女ともに、20代のうちに将来を考え始めていることが、調査の結果明らかになりました。
結婚までの平均交際期間は?
では、付き合ってから結婚するまでの期間の平均はどれくらいなのでしょうか?
その答えは、ナレソメ総研のこちらのグラフにあります。

私たちナレソメ予備校が独自に既婚者728名に対して行った調査では、出会ってから「2年以内」に結婚した人が全体の約60%を占めました。特に多かったのが「1年未満」(33.4%)、次いで「1〜2年」(26.8%)です。
もちろん「5年以上」付き合ってから結婚したカップルもいますが、注目したいのは「出会い方」によっても、結婚までのスピードが大きく変わるという点でした。

友人からの紹介やマッチングアプリの場合、 1〜3年で結婚するケースが多いことが判明。
職場や学校などのコミュニティだと、5年以上かかるケースが最多でした。ちなみに結婚相談所では、出会って1年以内の結婚が80%以上を占めています。
ここからわかるのは、結婚への意識が高い場所での出会いほど、結婚までの期間は短くなる傾向があるということです。
あなたの出会いパターンは、どれくらいの期間でしたか?
みんなの「決め手」は? 結婚願望を抱いたきっかけ
データを見て、ますます気になってきたのが「じゃあ、みんなの結婚の決め手って何?」という部分ですよね。
ナレソメ予備校では「結婚願望を抱いたきっかけ」について、18歳以上の男女641名にアンケート調査をし、以下の回答を得ました。

この中で、男女ともにトップだったのは「自身の出会い・交際」でしたが、男女で違いが見られました。
女性は「“この人”だから結婚する」
女性の場合、「今の彼との交際」がきっかけになる割合が男性よりずっと高いんです。「この人の子どもが欲しいな」「この人となら安心できる」というように、特定の相手(彼)をとおして、結婚を具体的にイメージする傾向があります。
また、「友人の結婚」や「出産年齢」を意識して、結婚がリアルな選択肢になることも多いようです。
男性は「結婚したい“とき”がきたから結婚する」
一方、男性は「経済的に自立した」「1人が寂しいと感じた」「恋愛に疲れた」など、自分の状況や環境の変化がきっかけになることが多いのが特徴。
つまり、「この人だから」というよりは、「そろそろ結婚するタイミングかな?」と感じたら、そのときにそばにいるパートナーとの結婚を考える傾向が強いのです。
この違いを知っておくことが、彼の気持ちを理解するうえでとても重要です。
今の彼と結婚に近づく3ステップ
もし、ここまで読んで「今の彼とすぐ結婚したい!」という気持ちが芽生えたら、その思いを具体的な行動に移しましょう。
そのために、3つのステップで、あなたの気持ちを整理して伝えましょう。
ステップ1:「なぜ、彼と一緒にいたいのか」を言葉にしてみる
まずは、あなたの心の中を整理しましょう。
「この人と一緒にいるとホッとする」
「くだらないことで笑い合える」
こんな感じで、どんなにささいなことでもOK。あなたが彼と一緒にいたい理由、彼のいいところを、スマホのメモ帳でもノートでもなんでもいいので、書き出してみてください。
これをすることで、あなたにとっての「幸せな結婚」の輪郭が、はっきりと見えてきます。
ステップ2:「ふたりの未来」を具体的に想像してみる
次に、少しだけ具体的に「ふたりの未来」を思い描いてみましょう。
「いつごろまでに結婚できたらうれしい?」
「子どもは欲しい?」「どんな働き方をしたい?」
「休日はどんなふうに過ごしたい?」
これは彼に伝えるためのものではなく、あくまで自分のためのシミュレーションです。理想の未来を具体的にイメージすることで、結婚への解像度がグッと上がり、彼と話すときにも自分の言葉で伝えられるようになります。
ステップ3:覚悟を決めて「真顔」ではっきりと気持ちを伝える
自分の気持ちが整理できたら、最後は勇気を出して「結婚したいと思っているんだけど」と彼に伝えてみましょう。
ここでいちばん大切なポイントがあります。それは、「真顔でストレートに話す」こと。
「場の空気を悪くしたくない」「重いと思われたくない」という気持ちから、つい笑顔&冗談混じりで「ね~私たち、いつ結婚するのかな〜?」なんて聞いてしまいがちですが、これは絶対NG。
実はこれ、男性にはほとんど本気度が伝わっていません。
笑顔は「この話題を深刻に捉えていませんよ」というメッセージになってしまうのです(くわしくはこちらの記事で説明しています)。
結婚は人生の大きな決断。だからこそ、あなたの覚悟をみせるためにも、照れずにまっすぐな表情で「あなたと、将来のことを真剣に話したいな」と伝えてみてください。それが、彼があなたの本気度を受け止めるための、最初の重要な一歩になります。
結婚してくれない彼氏には「覚悟女子」になれ
結婚の話を切り出してみても、彼が本気になってくれなさそうなら……。それなら、思い切って「覚悟女子」になりましょう。
勇気を出して彼に気持ちを伝えたのに、彼が真剣に向き合ってくれなかったり、「そうだね、いつかね」なんてはぐらかされてしまったりしたら……。
あなたはきっと、深く傷つき、途方に暮れてしまいますよね。
「やっぱり、私との結婚は考えてくれてないんだ……」
「このまま待ち続けてもどうしようもないのかな……」
そんな、前に進むことも、諦めることもできずに立ちすくんでしまったあなたに必要なのが、「覚悟女子」になるという最後の選択です。
「覚悟女子」とは、結婚を「いつかできたらいいな」と彼に委ねて待つのではなく、自分の人生の期限を自分で決め、その実現のために主体的に行動できる女性のこと。覚悟女子になることで彼に「結婚」を強く意識させることができます。
ここでは、覚悟女子になるための具体的な3つのステップをご紹介します。
ステップ1:「自分のための」結婚期限を決める
まず、彼はいったん置いておいて、あなた自身の人生プランとして、「いつまでに結婚したいか」を具体的に決めてみましょう。
「30歳の誕生日までに」「来年の夏までに」
これは彼に突きつけるためのものではなく、あなた自身が自分の人生と向き合うための、大切な約束です。
なぜ、この期限が重要なのでしょうか? それは、安定した関係が長くなると、男性は「今のままでも十分幸せだから、わざわざ変える必要はない」と感じやすいからです。あなたという存在が心地よすぎて、結婚という「変化」への動機が生まれないのです。
だからこそ、あなたがまず「私は、こう生きたい」という軸を定めることが、関係を動かすための絶対的な第一歩になります。
ステップ2:彼に「○○までに結婚したい」と宣言する
期限を決めたら、それを彼に伝えます。
しかし、ここでの伝え方が最も重要。決して「いつ結婚するのー?」というような曖昧な聞き方をしてはいけません。男性は、具体的に行動を促されない限り、現状を変えようとはしないことが多いもの。大切なのは、「察してほしい」と願うことではなく「伝えて、動かす」ことです。
「○○までに結婚したいと思っている。あなたはどう?」
「1年以内に結婚できないなら、次に進もうと思っている」
このように、結婚の話を「相手の気持ちを探る」形ではなく、「自分の意思を伝える」形にしましょう。

人間というのは期限がないと動けない生き物なんだぱん。
ステップ3:彼の「答え」で、自分の「行動」を決める
あなたの覚悟を受け取った彼の反応は、おそらく次の3つのどれかでしょう。そして、その答えこそが、あなたが待ち続けていた「ふたりの関係の答え」です。
(A) 真剣に受け止め、具体的な話をしてくれる
「じゃあこの日に両親に挨拶に行こうか!」のように、彼が結婚に対して具体的にしっかり向き合ってくれたなら、これ以上ない最高の答えです。2人で結婚のステップに進んでいきましょう。
(B) はぐらかす・結論を先延ばしにする
「今は仕事が忙しいから……」「そんなに焦らなくてもいいんじゃない?」
このようにはぐらかされた場合も、まだ引き下がってはいけません。これが彼の「今の答え」なのです。
「忙しいのはわかる。でも、このまま時間だけが過ぎるのはつらい。いつ頃なら、真剣に話せるかだけでも教えてほしい」と、具体的な時期の明言を求めましょう。それでも彼があいまいな態度を続けるのなら、残念ながら、彼はあなたの人生に責任を持つ覚悟ができていない、ということです。
(C) 結婚をハッキリと否定する
「結婚は考えられない」「正直、そこまでの覚悟はない」
とてもつらい答えですが、これもまた、彼からの誠実な回答です。彼の気持ちを無理に変えることはできません。
BやCの答えが返ってきたとき、あなたは自分のために決断をしなければなりません。
それは、「彼との別れ」という選択です。
大好きな人と離れるなんて、考えただけで胸が張り裂けそうですよね。「もう少し待てば、彼の気持ちも変わるかもしれない」「私さえ我慢すれば……」そんなふうに、彼を信じたい気持ちでいっぱいになってしまうのは、すごくわかります。
でも、考えてみてください。「いつか」を待ち続けて、あなたの決めた大切なタイムリミットを過ぎてしまったとき。そのときの後悔は、今のつらさよりも、もっと深く、取り返しのつかないものになっているかもしれません。
彼との関係に「答え」を出すのは、受け身の姿勢をやめ、あなたが自分の人生の主役になるための、勇気ある一歩。彼のせいにするのではなく、「自分のために」次の道を選ぶのです。
「結婚」はそんなに完璧じゃなくていい
第4章でお伝えしたステップは、あなたにとって、とても勇気がいる、そしてつらい決断を迫るものだったかもしれません。彼と未来へ進むことを選んだ人もいれば、今まさに、別れという苦しい選択をしようとしている人もいるでしょう。
どちらの道を選んだとしても、この先あなたが幸せな未来に向かうために、1つだけ心に留めておいてほしいことがあります。
それは「結婚は完璧じゃなくていい」ということです。
ここまで読み進めて、「結婚ってものすごく大事な決断なんだな」と肩に力が入ってしまった人もいるかもしれません。でも、その「大変そう」と感じている気持ちの正体は、もしかしたら「結婚=完璧な状態でスタートしなければならないもの」という、無意識の思い込みからきているのかもしれません。
でも本当は、結婚ってそんなにかっちり完璧なものじゃなくてもいいんです。
結婚とは、お互いが100点満点で完璧な人間になってからするものではありません。お互いの苦手な部分を補い合い、うれしいことは2倍に、大変なことは半分にしていけるような、「これからの人生をともに歩むチームメイト」になるという約束みたいなものです。
例えば「仕事が落ち着いたら結婚しよう」といっても、その“落ち着き”はいつくるのでしょう? 「収入が上がってから」といっても、具体的にいくらになったら満足できるのでしょうか? こうして理想を追い求めはじめると、結婚のタイミングって、永遠にやってこないこともあります。
実際は、みんなもっとシンプルに結婚を決めています。
ちなみに筆者はというと、独り暮らしをしていたときに、当時の彼(今の夫)が「お風呂の排水溝、詰まってたからきれいにしといたよ」と、業者レベルのピカピカ具合で掃除してくれた姿にキュンとして、「この人とならいいチームを組めそう」と確信し、その勢いで「結婚しよう!」と迫りました。
そんなふうに、少しだけ結婚のハードルを下げて考えてみると、次に進む際にもっと気楽な気持ちでいられるかもしれません。
新たな出会いを求めるなら、結婚できる相手が見つかる場所へ
結婚のタイミングは、本当に人それぞれ。「これが正解!」というものはなく、大事なのは「この人と一緒に生きていきたいな」という気持ちです。
もし今、ちょっと立ち止まってしまっているなら、まずは自分の心に「なんで私はこの人と一緒にいたいんだろう?」と聞いてみてください。
それがわかったとき、誰かと比べたり、焦ったりしなくても、自然と前に進めるはずです。この記事が、そんな自分らしい結婚に向けた、一歩を踏み出すきっかけになれたらうれしいです。
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ナレソメノート編集部