28歳時点の「経験人数」が示す、男性の二極化と賢いパートナー選びのヒント

「婚活市場に、いい人がいない」
「最近の男性って、草食化しているの?」

そんな会話を耳にすることは多いですが、実際のところ、男性の恋愛経験はどのようになっているのでしょうか。

ナレソメ総研では、男性170名(平均年齢32.5歳)に「28歳時点での性行為の経験人数」を尋ねました。

この調査結果から、現代男性の「リアルな二極化」が浮き彫りになりました。

経験人数「0人」が最多の36.5%

まず、グラフの全体像をご覧ください。

28歳時点における男性の性行為経験人数で、注目したいところをピックアップします。

  • 0人:36.5%
  • 1人:21.2%
  • 4人:5.3%
  • 5人:7.1%
  • 10人以上:6.5%

最も衝撃的なのは、「0人」(=性行為未経験)が36.5%と最多であることです。
次に多いのが「1人」で21.2%。つまり、28歳時点で「経験人数が0人または1人」の男性が、合計57.7%と過半数を占めているのです。

データが示す「平均値」と「中央値」の大きな乖離

このデータを見て、「やっぱり草食化なんだ」と思うのは早計です。
このデータをさらに深く読み解いてみましょう。

婚活で見えにくい「中央値」の姿

この調査の「中央値」(データを順番に並べたときに真ん中に来る人の値)は「1人」です。

先ほど見たように、0人と1人で57.7%を占めます。つまり、世の男性の半分以上は、「28歳時点で未経験」か「特定の1人としか経験がない」ということになります。

これが、多くのまじめな男性の「一般的な姿」に近いのかもしれません。

経験豊富な層が引き上げる「平均値」

一方で、この調査の「平均値」は「2.16人」です。

中央値が「1人」なのに、平均値が「2.16人」。
なぜこのような乖離(かいり)が生まれるのでしょうか?

答えはグラフの右端にあります。「4人」(5.3%)「5人」(7.1%)や「10人以上」(6.5%)といった、いわゆる「経験豊富な層」が一定数存在するためです。

彼ら少数の経験豊富な層が、全体の平均値をグッと押し上げています。

データから考える、賢い婚活の視点

この「平均値(2.16人)」と「中央値(1人)」の大きな差こそが、現代男性の「二極化」を象徴していると考えられます。

恋愛市場では、経験豊富な一部の男性(平均値を押し上げる層)が目立ちがちです。しかし、婚活の現場では、過半数を占める「0人または1人」の男性たち(中央値の層)こそが、実はマジョリティなのです。

「10人以上」の経験を持つような「経験豊富な層」は、確かに恋愛経験は豊富かもしれません。しかし、そのパートナーになる(=結婚する)のは、非常に狭き門です。

むしろ、彼らの「彼女」という立場は、結婚に至る前に「ドロップしやすい」(=別れやすい)不安定なポジションである可能性もあります。

「平均」に惑わされず、「本質」を見抜く

今回の調査は、「28歳時点」という非常にユニークな切り口で、男性のリアルな姿を浮き彫りにしました。

  • 結果1: 28歳男性の過半数(57.7%)は、経験人数が「0人または1人」である。
  • 結果2: 一部に経験豊富な層がおり、男性全体が「二極化」している。
  • 考察: 恋愛経験の多さ(=モテ)と、結婚相手としての誠実さ・安定感は、必ずしもイコールではない。

婚活において、目先の「モテる男(平均値を引き上げる層)」の派手さに目を奪われてしまうと、本質を見失うかもしれません。

それよりも、マジョリティである「経験人数0人・1人(中央値の層)」の男性たち。彼らは不器用かもしれませんが、いちずなパートナーシップを築ける「優良物件」である可能性を秘めています。

数字の「平均」に惑わされず、目の前の男性が「あなた」という1人とどう向き合ってくれるか。その本質を見抜くことが、賢い婚活の鍵となりそうです。

<調査方法>
インターネットによるアンケート調査
<調査期間>
2025年6月6日(金)〜6月30日(月)
<調査対象>
成人男女
<回収サンプル数>
577名(男性170名、女性407名)

ナレソメ総研

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執筆者 ナレソメ総研
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