交際経験ゼロなのに「自分は美人」と思い込む。未婚30〜49歳女性の心理とは

自分の容姿に自信を持つことは素晴らしいことですが、その自信の「根拠」はどこにあるのでしょうか。

ナレソメ総研では、女性の恋愛経験とビジュアルに対する自己評価の関係性について、入籍経験の有無で比較する調査を行いました。

その結果、既婚女性と未婚女性では、自己評価を形成するプロセスに大きな違いがある可能性が浮かび上がってきました。特に未婚女性に見られる「ある傾向」は、結婚を遠ざけてしまう一因となっているのかもしれません。

既婚女性の自信は「実際に付き合った人数」と相関する

まず、入籍経験のある既婚女性(30〜49歳)のデータを見てみましょう。

この調査では、これまでの「交際人数」と「異性から告白された回数」が、「現在のビジュアル自己評価(10段階)」とどう関係しているかを分析しました。

表の右端にある交際人数別の平均を見ると、交際人数が0人の女性の自己評価は「2.71」ですが、1人だと「3.93」、3人だと「4.64」と、交際人数が多くなるほど自己評価も高くなる、というはっきりとした傾向が見られます。

このことから、既婚女性は「ただ告白された経験だけでなく、実際に交際した経験を通して、自身の外見的魅力に対する客観的な評価を確立している」と考えられます。

未婚女性の落とし穴?「交際経験ゼロ」なのに自己評価は「4.80」

次に、結婚経験のない未婚女性(30〜49歳)のデータを見てみましょう。

ここに、既婚女性とは異なる興味深いデータが現れています。交際人数が「0人」、つまり「誰とも1か月以上付き合ったことがない」女性のビジュアル自己評価の平均値が「4.80」という高い数値を示しているのです。

この「4.80」という数値は、既婚女性で交際人数が3人(4.64)や4人(4.69)の層とほぼ同等の自己評価です。

「言い寄られる経験」だけで自己評価が高まる“勘違い”が婚期を逃す一因か

なぜ、交際経験がないにもかかわらず、これほど高い自己評価が生まれるのでしょうか。

この背景には、実際に交際には至らなくても、異性から言い寄られた経験だけで自己評価が上がってしまっている可能性があると考えられます。

そして「若い人からよく言い寄られる」「かわいいと言われる」といった経験から、「私ならもっといい人と結婚できるはずだ」という一種の“勘違い”に陥ってしまい、知らず知らずのうちに相手選びのハードルを上げてしまっているのかもしれません。

実際に深い関係を築くスキルが乏しいまま、自己評価だけが高まってしまうと、男性からは「一見魅力的でも、長く一緒にいるのは難しい」と判断されかねません。 今回の調査は「自己評価の勘違い」が、結婚がなかなか決まらない一因となっている可能性を示唆しているとも言えるでしょう。

<調査方法>
インターネットによるアンケート調査
<調査期間>
2025年8月28日(木)〜9月18日(木)
<調査対象>
26歳以上の男女
<回収サンプル数>
1261人(男性314人、女性947人)

ナレソメ総研

ナレソメ総研
執筆者 ナレソメ総研
続きを読む