別れたい! でも、踏ん切りがつかない。アラサーのあなたが彼と別れる方法

彼とこの先もいれば確実に苦労する、結婚する相手は彼ではない。頭ではそうわかっているのに、なかなか踏ん切りがつかない。別れたいのに心が追いつかない――。そう悩むアラサー女性は多いのではないでしょうか。

29歳の筆者も、まさに同じようなことで日々ぐるぐると頭を悩ませています。

結論からいえば、あなたがそう感じた時点で「6割方」別れるべきでしょう。残りの4割は、単にあなたが他人と生きていく覚悟を持ち合わせてない可能性です。

そこに目をつむってしまえば、あなたはその後お付き合いする彼に対しても、そのまた後にお付き合いする彼に対しても「結婚とは違うな……」と思ってお別れし続けるはずです。

そもそもあなたの別れの感情が正統なものなのかどうか見極めた上で、できるだけ円滑に彼と別れる方法をお伝えしましょう。

目次
  1. 本当に別れるべき? 自分の気持ちを見極める4ステップ
    1. Step1:不安の正体を紙に書き出してみる
    2. Step2:平日の夜、一緒にいたいか考える
    3. Step3:「3秒後に彼に新恋人ができたら」を想像する
    4. Step4:彼に尊敬できるところがあるか思い返す
  2. 別れたいのに別れられない7つの心理的ハードル
    1. 長く付き合った責任感
    2. 家族のような安心感を失いたくない
    3. 引っ越しや家探しが面倒
    4. 知り合いや職場に知られるのが面倒
    5. 漠然とした孤独への不安
    6. もっと良い男性と巡り合える自信がない
    7. 「このままが楽」と考えている
  3. 別れの準備:衝突リスクを最小化するには?
    1. Step1:優しさは邪念、意思を固める
    2. Step2:連絡の頻度は減らし、相手に察させる
    3. Step3:荷物はできるだけまとめておく
    4. Step4:彼が不利益を被らないよう金銭の計算をする
    5. Step5:別れ話当日のイメトレをする
  4. 別れの実践:場所や時間にも気遣いを
    1. 夜は避ける
    2. 自宅は避け、カフェや公園で話す
    3. 場合によってはLINEでの別れ話もOK
    4. 復縁の余地を残さない
    5. 「あなたは悪くない」は禁句
    6. 引っ越し日等も伝える
    7. 相手が取り乱しても冷静さを欠くな
  5. 別れの後:あなたが心の中で整理すべきこと
    1. 罪悪感を覚えすぎるな
    2. 失った未来<選んだ未来
    3. 相手に何を求めるか「自己分析」せよ
  6. 適しているのは恋活より婚活……?
  7. 迷っているなら「ナレソメ」がおすすめな理由

本当に別れるべき? 自分の気持ちを見極める4ステップ

※画像はイメージです

「別れたいのに別れられない」と悩んだ経験のある女性は少なくないでしょう。それだけ、多くの人が悩む問題なのです。

まずは、あなたの中の「別れたい」という感情が、一時的な感情ではなく向き合う価値のある本心なのか見極めましょう。もしかすると単なるわがままや気の迷いである可能性もゼロではありません。以下の4つのステップで、自分の気持ちを冷静に整理してみてください。

Step1:不安の正体を紙に書き出してみる

漠然と「彼と別れたい」と思っていても、具体的に何に不満や不安を感じているのかを言語化できていますか? まずはノートや紙を用意し、彼への不満や将来への不安を具体的に書き出してみましょう。

「誕生日にお店を予約してくれなかった」
「海外旅行で金銭感覚の違いを感じた」
「女友達と連絡を取り続けている」

など、思いつくまま箇条書きでOK。

書き出してみると、自分が何に悩んでいるのか輪郭がはっきりし、「別れたい」感情の理由がよりはっきりと把握できるようになります。

スマホのメモ機能でも良いのですが、おすすめはペンを握って書き出すこと。時間をかけて文字を書くことで、より思考が整理されると言われています。

原因が明確になれば、それが許容できるものか、受け入れがたい重大なものかも判断しやすくなるでしょう。

Step2:平日の夜、一緒にいたいか考える

「イメージトレーニング(以下、イメトレ)」も有効です。

仕事を終えた平日のクタクタに疲れた夜を想像してください。

あなたは「彼と一緒に過ごしたい」と思えるでしょうか? それとも「正直、1人で気楽に過ごしたい」「友達や家族と過ごす方がほっとする」と思うでしょうか。

付き合いが長くなると情や習慣で相手がそばにいるのが当たり前になりますが、本音ではどう感じているかが大切です。

特別なイベントではなく平日の日常的な夜に、「今夜も彼と顔を合わせるのか……」と憂鬱になるなら、心はすでに彼から離れ始めているのかもしれません。

逆に「やっぱり彼がそばにいてくれると落ち着く」「疲れている時こそ会いたい」と感じるなら、別れたい気持ちが一時的な不満に過ぎない可能性もあります。

Step3:「3秒後に彼に新恋人ができたら」を想像する

もう1つのイメトレが「もし次の瞬間に彼に新しい彼女ができたとしたら……」と想像してみること。たった3秒後に、彼が他の女性と幸せそうに笑っている場面を思い浮かべてください。

その想像をしたとき、自分の胸がズキッと痛んだり「そんなの嫌だ!」と感じたりするでしょうか?

それとも意外にも冷静に「ああ、私より合いそうな人が見つかってよかった」と思えるでしょうか。

彼の新恋人を想像するのはつらい作業ですが、自分の心の正直な反応を見る1つの方法です。そこで強い嫉妬心や悲しみがこみ上げるなら、あなたの中にまだ彼への愛情が残っている可能性があります。

一方、「悔しいけど仕方ない」「むしろ解放されてホッとするかも」という感情が勝つようなら、あなたの心は既に次のステージに向かっているのかもしれません。

Step4:彼に尊敬できるところがあるか思い返す

恋愛感情は時とともにその質が変容しますが、相手へのリスペクトは長続きする関係の土台となるもの。

「彼にキュンとすることは減っても、尊敬できるところがあるか」を自問してみましょう。

仕事に真摯に取り組む姿勢や、店員さんにも丁寧に接する礼儀正しさ、家族思いの優しさなど、彼の長所を思い返して見るのです。

もし、パッと思い浮かぶ尊敬ポイントがない、以前は感じていたけど今は見えなくなっている……という場合、あなたの中で彼への評価が下がっている証拠です。

尊敬できない相手とこの先人生をともにするのはつらいもの。きれいさっぱり関係を断ち切ってみても良いでしょう。

以上の4つのステップを踏んでみて、別れへの気持ちが揺らぐようでしたら、まだ彼と向き合ってみて良いでしょう。その程度で別れを切り出すのであれば、あなたは誰とも人生を添い遂げることはできないかもしれません。

ちなみに筆者は、この4ステップを踏んだ結果「もう少し様子を見よう」と思い至りました。しかし、時間は有限です。来年(2026年)3月末までに別れるか結婚の意志を固めるか、自分の中で踏ん切りをつける予定です。

別れたいのに別れられない7つの心理的ハードル

※画像はイメージです

あなたの「別れたい」という感情が向き合うに値すると分かれば、次にあなたが妙に二の足を踏んでいる理由について考えてみましょう。これらは全てあなたの「新しい出会い」の足を引っ張るものです。客観視して、克服しなければなりません。

壁を乗り越えてしまえば、むしろ楽になるもの。ここからは、別れを決断できなくする7つの心理的ハードルと、その乗り越え方を見ていきます。

長く付き合った責任感

「○年間も付き合ったのに、別れを切り出すなんて無責任かな……」

そんな風に思って踏みとどまっていませんか? 長く交際した相手ほど、「自分がこの人の人生の○年をもらってしまった」「最後まで責任を持つべき?」というプレッシャーを感じることがあります。

その視点を持つことができるあなたはすでに、責任感の強い人です。世の中には、そんな発想もなく身勝手に別れを切り出す人が男女問わずたくさんいます。

あなたは、むしろその身勝手さを見習うべきです。恋人同士の関係において、交際期間の長さと別れを選ぶ罪悪感は本来無関係です。

お互い合意のもとで過ごした時間は双方にとって必要な経験だったはず。無理にこれからの生活にまで責任を取る義務は、誰にもありません。むしろ、将来結婚してから「やっぱり違った」と気づく方が、相手にとっても深い傷を残すことになります。

長さゆえの責任感に縛られそうになったら「これ以上、一緒にいても相手を幸せにできないのはお互い不幸」と捉えましょう。

別れは決して相手の人生を否定する行為ではなく、双方が新たな道を進むための前向きな決断です。

家族のような安心感を失いたくない

長く付き合ったり、同棲したりしてしまえば、彼はもはや恋人というより家族の一員のような存在になっているかもしれません。

毎日一緒に食卓を囲み、互いの生活リズムも把握している相手を失うのは、心に大きな穴が空くようなもの。

「もう恋愛感情は薄れているけれど、家に帰れば誰かがいる安心感は捨てがたい」――このような心理も、別れをちゅうちょさせる要因です。

人は変化を恐れる生き物ですから、今ある温かい居場所を失う不安に駆られるのは当然です。

しかし、覚えておいてください。本当に幸せな家庭とは、お互いが心から尊重し合ってこそ築けるもの。単なる同居人のような関係を続けても、それは真の安心とは言えません。

最初は1人の部屋に戻る寂しさがあるかもしれませんが、あなたに合った心から安心できる相手と出会えれば、これから感じるであろう孤独「以上の」ぬくもりを手にできるはずです。

引っ越しや家探しが面倒

実利的なハードルも無視できません。

同棲しているカップルの場合、別れを決めるということは、イコール引っ越しや住居の問題が発生するということ。

新しい部屋探し、引っ越し費用、家具家電の分配や処分……考えただけでも腰が重くなりますよね。とくに仕事が忙しい時期だと、「今こんな面倒ごとに手を付けられない」と別れ話を先延ばしにしてしまうことも。

ですが、この問題は逆に言えば時間とお金で解決できる類のものです。一生に関わるパートナー選びの決断に比べれば、引っ越しの手間は一時的なハードルに過ぎません。

現実問題として、別れを切り出す前にある程度準備しておくことで負担を減らすことも可能です(具体的な準備方法は第3章で後述します)。

面倒だからとズルズル現状維持するより、一度腹をくくって動き出せば案外なんとかなるものです。周囲の友人や家族に協力を頼むことも検討し、過度に1人で抱え込まないようにしましょう。

知り合いや職場に知られるのが面倒

恋人と別れると、周囲への報告や説明が必要になる場面も出てきます。共通の友人が多ければ気まずい思いをするかもしれませんし、職場恋愛ならなおさら、気まずくなるリスクを恐れてぬるぬると付き合い続けてしまいかねません。

かと言って、「あの2人別れたらしいよ」なんて裏でうわさ話をされるのも嫌だ……と、そうした対外的な煩わしさが別れの大きなハードルになります。

ですが、ここでもう一度思い出してほしいのは、あなたの人生はあなたのものだということ。

他人は興味本位で、一時的に話題にするかもしれませんが、所詮は人ごと。周囲の目を気にして人生の大事な決断を先延ばしにするデメリットは計り知れません。

信頼できる友人や上司であれば、正直に「価値観の違いでお別れしました。これからは仕事に打ち込みます」など簡潔に伝えれば、きっと理解し応援してくれるはずです。

むしろ、つらい状況を抱えたまま無理に笑顔でいる方が周りに心配をかけてしまいますよね。必要最低限の説明だけして深追いされないようにし、あとは時間が解決すると割り切りましょう。

周囲のことより、まずは自分の心の整理が最優先です。

漠然とした孤独への不安

「この人と別れたら、私は1人ぼっちになってしまうのでは……」という漠然とした孤独感への不安も、大きな壁です。

特に20代後半から30代に差し掛かると、周囲が結婚し始め「次にちゃんと相手が見つかるだろうか?」という焦りが生まれやすくなります。

実際、筆者(29歳)も「今付き合っている彼と別れたとしても、次にまた恋人ができる保証がない」と思って、不満があっても、それを飲み込む生活を繰り返してきました。

しかし、忘れないでください。パートナーがいなくてもあなたは1人じゃない。

家族や友人、同僚、あなたを想ってくれる人は必ず周りに存在します。もしそういう人がいないんだとしても、あなた自身があなたの味方のはず。恋人依存に陥るくらいなら、自分自身と向き合ってください。

恋人がいない期間は、自分磨きや新しい趣味に時間を使えるチャンスでもあります。1人の時間を充実させて輝いている人は魅力的に映るもの。恋人がいないから孤独だ、というのは短絡的すぎます。

もっと良い男性と巡り合える自信がない

「今の彼以上に自分に合う人なんて現れるのだろうか……?」という不安や自信のなさも、あなたを現状に留まらせる要因の1つでしょう。

特に長年付き合った場合、「今の彼の良いところもたくさん知っているし、次の人がそれ以上とは限らない」と思うかもしれません。

しかし、少し視点を変えてみてください。「このまま彼と結婚して本当に幸せになれるのか?」という問いに自信を持ってYESと言えないからこそ、あなたは別れを考えているのではありませんか?

確かに、新しい出会いがいつ訪れるかは誰にも分かりません。だからといって、不安から今の相手にしがみついていても、現状以上の幸せは望めない可能性が高い。むしろ、勇気を持って一歩踏み出した人にしか、新たなご縁は巡ってきません。

実際、筆者の友人には別れた直後こそ泣いて暮らし、その後に通い始めた陶芸教室で今の旦那さんと出会った人もいます。

こういった不安は一時的なものです。あなたが前向きに日々を過ごしていれば、新しい出会いや充実感が必ずやってきます。まずは今の停滞した状況を打破することが先決です。

「このままが楽」と考えている

人間は現状維持を好む生き物です。たとえ不満があっても、今の生活リズムや人間関係を大きく変えるのにはそれ以上のエネルギーを要します。

「大きな不満はないし、このままダラダラ付き合っていく方が楽かも……」と感じてしまうのが、越えるべき最大のハードルです。

その「楽さ」は本当にあなたの心が望む楽さでしょうか? 確かに、慣れ親しんだ相手と漫然と日々を過ごすのは居心地がいいかもしれません。

でも胸に手を当てて考えてみてください。5年後、10年後の自分も同じ気持ちでいると断言できますか? 惰性で続いた関係の先に待っているのは、幸せではなく妥協と後悔かもしれません。

人生は思っているより短く、貴重な時間は限られています。漫然と現状に甘えている間に、持っていたはずのあなたの時限的な価値(若さや美貌)を失い、本当に求めている幸せのチャンスを逃してしまうリスクがあります。

現状に安住したい気持ちは一旦脇に置き、自分が心から欲しい未来を見据えて決断しましょう。

別れの準備:衝突リスクを最小化するには?

※画像はイメージです

7つの心理的ハードルと向き合い、いざ「別れよう」と決心しても、長く付き合った相手との別れ話にはそれなりの緊張とリスクが伴います。

特に同棲中で生活が密接に絡み合っている場合は、準備不足で唐突に切り出すと大きな衝突やトラブルに発展しかねません。

そうならないためにも、別れ話の前にしっかり準備すべきステップがあります。この章では、円滑に別れるために押さえておきたいポイントを紹介します。

Step1:優しさは邪念、意思を固める

別れを決めたとはいえ、顔を合わせればつい情が湧いて「やっぱり言い出せない」となってしまうケースは多々あります。

相手を傷つけたくないという優しさからの迷いや、「もう少しだけ一緒にいたいかも……」という未練が頭をもたげることもあるでしょう。しかし、その迷いこそが「邪念」です。

中途半端な優しさで別れを先延ばしにすることは、結果的にお互いのためになりません。「自分の決断は間違っていない」と何度も言い聞かせ、強い意志を持って臨む覚悟を固めましょう。

一時の情に流されて別れ損ねれば、また同じ悩みに苦しむ時間が延びるだけです。未来の幸せのために心を鬼にする瞬間があってもいいのです。

Step2:連絡の頻度は減らし、相手に察させる

別れ話を切り出す前から、徐々に彼への連絡頻度を減らし、会話の密度を薄くしていきましょう。

そっけなくするのは心苦しいかもしれませんが、別れる決意が固まった以上、ここは心を鬼にしてください。こうした変化に彼が敏感に気づけば、「もしかして別れたいのかも……?」と察して心の準備を始めてくれるかもしれません。

場合によっては、彼も「そっけない彼女はいやだ」「自分にはもっと合う人がいるかもしれない」と思ってくれるかもしれません。2人一緒にローテンションになれば、より別れやすくなります。

鈍感なタイプの男性だと気づかないこともありますが、いきなりの別れ話よりは幾分マシですし、自分自身の心の整理期間としても有効です。

Step3:荷物はできるだけまとめておく

同棲している場合や頻繁にお互いの家を行き来している場合は、事前に自分の荷物を整理しておくことも大切です。別れ話がもつれたり相手が取り乱したりすれば、後日改めて荷物を引き取りに行くのも一苦労になり得ます。

最悪の場合、荷物を人質に取られて返してもらえない……なんてトラブルもゼロではありません。そうならないよう、大きな荷物や貴重品は先に回収・整理しておきましょう。

例えば少しずつ自分の服や本を実家に送っておく、趣味の道具を持ち帰る、重要書類や高価なものは彼の家に置きっぱなしにしないなどです。

筆者も実際、別れる直前に「部屋の模様替えをしたい」という理由のもと、自分の荷物のうちかなりの量を実家へ送りつけたことがあります。

別れ話後にバタバタ荷造りするストレスを軽減できますし、なにより安全。荷物をまとめれば「後戻りできない」と自分に言い聞かせることもできます。

ただし、あからさまに荷物を持ち出すと彼に怪しまれる可能性もあります。自然な理由をつけて、あくまで少しずつ……が、ポイントです。

Step4:彼が不利益を被らないよう金銭の計算をする

お金の問題は後々禍根を残しやすい部分です。同棲中なら家賃や光熱費の清算、購入した家具家電の分配、旅行の積立金など、お金に関わるアレコレを事前に洗い出しておきましょう。

結婚していない以上、お互いに扶養義務はありませんし、自由に別れることはできます。しかし、別れ際に金銭トラブルで揉めると泥沼化します。

そうならないよう、金銭の貸し借りがあれば明確にしておく、一緒に買ったインテリアや家具は彼に譲る心づもりをしておく、といった配慮をしておくと安心です。

その上、別れ話の早い段階で金銭の精算額を具体的に出すことができれば、相手に「この別れ話は本気だ」と伝える良い手段になります。

フラれた上に、金銭面でも「損をした」「だまし討ちに遭った」と相手が思ってしまう状況は絶対に避けましょう。

少しあなたが損をするくらいの気持ちで臨めば、金銭を理由に引き止められたり恨まれたりするリスクを下げられます。「立つ鳥跡を濁さず」の精神で、お金の清算はクリアに、フェアに。

後腐れなく新生活へ踏み出せるよう準備しておきましょう。

Step5:別れ話当日のイメトレをする

最後に、実際に別れ話を切り出す当日のシミュレーションをしておきましょう。

頭の中で、あるいは鏡の前でリハーサルするのも効果的。はっきりと伝えられるのか、いざ伝える段階で自分のメンタルは安定を保てるのか。彼にどう切り出そうか、どんな言葉で伝えようか、ひととおり考えておきましょう。

また、こう切り出したら彼は怒るだろうか、泣くだろうか、取り乱すだろうか……と相手の反応を予測しておくことも有効です。「こう言われたらこう返そう」といくつかパターンを用意しておけば、冷静に対処しやすくなります。

筆者も別れ話前夜は頭の中でシミュレーションを繰り返し、「明日は絶対に揺らがない」と自己暗示をかけて臨みました。別れ話は人生の中でも緊張するイベントですが、準備しておくだけで精神的な負担はかなり軽減されます。

深呼吸して、落ち着いて当日を迎えられるようにしておきましょう。

ここまで、別れ話の前にやっておくべき準備について解説しました。これらを実行すれば100%トラブルを防げるとは言い切れませんが、何も考えずに突撃するより格段にリスクを下げ、心にも余裕を持って臨めるはずです。

別れの実践:場所や時間にも気遣いを

※画像はイメージです

準備が整ったら、いよいよ実際に別れ話を切り出す局面です。ここでは、なるべく円滑に別れるために知っておきたい具体的なシチュエーション設定や話し方のポイントをお伝えします。

伝える内容はもちろん大事ですが、「いつ」「どこで」「どう話すか」といった演出面も、穏便に事を運ぶためには意外と重要なのです。

夜は避ける

まず別れ話を切り出す時間帯について。できるだけ夜遅くは避けましょう。夜は感情が高ぶりやすく、話し合いが長引いて深夜になるとお互い冷静さを欠いてしまいます。

特に同棲中の場合、夜に切り出してその後同じ空間で過ごすのは気まずさが極限に達します。可能であれば週末の日中など、時間に余裕があり、なおかつ明るい時間帯に会う機会を設けて切り出すのがベターです。

明るい太陽の下の方が、人間は比較的冷静でいられるもの。どうしても夜しか会えない事情がある場合も、なるべく早めの時間から切り出し、深夜に及ばないよう配慮しましょう。

自宅は避け、カフェや公園で話す

次に話し合う場所についてです。お互いの家など密室空間は避けることをおすすめします。

自宅だと、相手が感情を爆発させた場合に逃げ場がなくなってしまいます。適度に人目があるカフェ、人目が気になる場合はカラオケなど、できるだけ外で話したほうが良いでしょう。

筆者的なおすすめは公園です。話し声を聞かれる心配もなく、いざという時は走って逃げることもできます(そんな状況はまず避けるべきですが)。

人目が全くない場所より、多少なりとも人の視線があった方が、相手も極端に取り乱しにくいものです。もちろん周囲に迷惑をかけるほど大声で言い争うのは避けたいですが、そのリスクを減らすためにも最初から家以外の場所を選ぶ方が賢明です。

場合によってはLINEでの別れ話もOK

「直接会って別れを告げるのが礼儀」とよく言われますが、ケースによってはLINEなどメッセージで別れ話をする選択もアリです。例えば交際期間が極端に短かったり、相手が遠方でなかなか会えない状況であったり、あるいは相手が感情的・攻撃的になりやすいタイプで対面では危険が伴う場合などです。

文章であれば自分の気持ちを冷静に整理して伝えられますし、相手にも考える時間を与えられます。ただし、唐突に「別れよう。じゃあね」と一方的に送りつけてそのままブロック……といったやり方はさすがに不誠実でしょう。

あくまで丁寧な文章で、自分の言葉でしっかり気持ちと理由を伝えるようにしましょう。

その際、長文を送りつけるより要点をまとめ、「自分のため、ひいてはあなたのためにも別れるべき」と考えるに至った背景を簡潔に伝えてください。

また、メッセージで伝えた後でも相手の話はきちんと聞く姿勢を持つこと。いきなりブロックして連絡を遮断せず、あくまで「別れに向けた」対話の場は残しておく方が、相手も納得しやすいでしょう。

お互い顔を合わせずに済む分、誠意と配慮を文章と態度で示すことが大切です。

復縁の余地を残さない

別れ話をする際には、復縁の可能性があるような言い方は絶対に避けましょう。

よくありがちなのが、「今は自分に余裕がないだけであなたは悪くない」「しばらく距離を置いてみよう」など、どこか復縁への期待を持たせるような逃げ道を残してしまうケースです。

あなた自身、後ろめたさからついそう言ってしまうかもしれません。しかし、中途半端な言葉は相手に希望を与え、結果的に相手をさらに傷つけることになります。

きっぱりと「恋人としてお付き合いを続けていくことはできません」と終わりを明確に伝えることが大切です。「もしかしたらまたやり直せるかも」と相手に思わせてしまうと、新しい一歩を踏み出す妨げにもなります。

お互いが次に進むためにも、別れると決めたからには潔く結論を伝えましょう。

ぱんだ
ぱんだ

相手をキープしたいがために妙な優しい言葉をかけている場合は、最悪だぱん! 別れ方を検索する暇があるなら、自分の性根をたたき直せだぱん!

「あなたは悪くない」は禁句

別れ話の常套句でもある「あなたは何も悪くないの」というセリフは禁句です。

一見、相手を傷つけない配慮のように思えますよね。しかし、言われた側からすると「自分は悪くないのになぜ別れるの?」と混乱や納得できない気持ちを生んでしまいます。

筆者も、過去にマッチングアプリで付き合った男性から「君は悪くないけど、今は誰とも付き合いたくない。別れてください」と言われ戸惑った経験があります。

相手を必要以上に非難する必要はありませんが、きちんと別れる理由は伝えるようにしましょう。

「あなたの○○なところが理解できなくて、これ以上一緒にいるのが難しくなった」
「変わる努力をするより、お互いもっと合う人を探した方が幸せになれると思う」

など、冷静に説明することが相手への最後の礼儀です。決して責め立てる必要はありませんが、かと言って全て自分のせいにして相手を持ち上げるのも本意が伝わらない原因になります。

適度に正直に、でも角を立てず、本音と感謝を伝えましょう。

引っ越し日等も伝える

同棲している場合やお互いの生活が絡んでいる場合は、別れ話の場で今後の段取りについても伝えておくことが重要です。

「○日までには新居探しを終えるけど、それまでは一緒に住ませてほしい。それまで私はソファで寝るから」
「平日はお互い忙しいだろうから、来週末に荷物を運び出すね。残りの日々はできるだけ別々に過ごそう」

など、今後の日程について具体的に示しましょう。これは事務連絡というだけでなく、相手に現実を感じてもらう効果もあります。

こうした日程感が曖昧なまま同棲を続けてしまうと「本当に別れるのか」と相手が現実を受け入れられず、すがってくる可能性があります。

つらい作業ですが、後々のもつれを防ぐために必要なステップと心得ましょう。

相手が取り乱しても冷静さを欠くな

万全の準備と気遣いをしても、相手が感情的に取り乱す可能性はあります。泣いてすがってくる、怒って声を荒らげる、あるいはひどく落ち込んで黙り込んでしまうかもしれません。

そんなときこそ、あなたは最後まで冷静でいることが大切です。相手の感情に引きずられてあなたまでオロオロしてしまうと、せっかく伝えた決意が揺らいで見えたり、「本当は迷っているのでは?」と付け込まれたりしかねません。深呼吸して、落ち着いたトーンで対応しましょう。

かといってこちらも完全に無表情・無反応では逆効果です。相手の感情に共感を示しつつも、決意は変わらないという姿勢を貫いてください(浮気など、明らかに相手に落ち度がある場合、共感は不要ですが……)。

例えば泣かれたら「つらい思いをさせて本当にごめんね。でも決めたことなの」と優しく伝える。怒鳴られたら「感情的になる気持ちは分かる。でもそれだと話し合いはできないよね」と静かに制する……といった具合です。

あなたが最後まで冷静でいることで、相手も次第に現実を受け止めるしかなくなります。ここで情に流されて「そんなに悲しいならやっぱり……」と撤回しても、問題の本質は何も解決しません。お互いのためにも、毅然とした態度で最後まで話し切ることを心がけましょう。

これらのポイントを踏まえて別れ話に臨めば、ゼロリスクとは言えないまでも大きな揉め事は避けられるはずです。あなたが誠意と冷静さを持って伝えれば、しっかりと思いは届きます。つらい瞬間ですが、この一歩を越えればあなたにも、彼にも新しい未来が待っていることを忘れないでください。

別れの後:あなたが心の中で整理すべきこと

※画像はイメージです

無事に別れ話を終え、ホッとすると同時に、ポッカリと心に穴が空いたような感覚になるかもしれません。フラれた側がショックを受けて悲しいのは当たり前ですが、フッた側であるあなたもかなりのエネルギーを使い、精神的に疲弊しているはずです。

しばらくは何をする気も起きなかったり、罪悪感で眠れぬ夜を過ごしたりするかもしれません。しかし、あなたの人生はまだまだこれから。ここからは、次の幸せをつかむために、別れた後にあなたが心の中で整理しておくべきポイントを提案します。

罪悪感を覚えすぎるな

彼を傷つけてしまった……という罪悪感に苛まれるかもしれません。優しいあなたほど、「私が別れを言わなければ彼を傷つけずに済んだのに」と自分を責めてしまうでしょう。

でも、どうか自分を責めすぎないでください。確かに一時的に彼を悲しませてしまったかもしれませんが、将来的に見れば、お互いのためになった可能性の方が高いのです。無理に関係を続けていれば、いずれもっと深く互いを傷つけていたかもしれません。

別れは決して片方だけが悪者になる行為ではなく、より良い未来のための選択です。どうしても罪悪感で押しつぶされそうなときは、信頼できる友人に気持ちを聞いてもらったり日記に本音を書き出したりしてみましょう。

あなたばかりが一方的に悪いわけではないと、第三者から客観的に言ってもらうことも大事です。

時間がたてば、彼もいずれ立ち直り新たな人生を歩んでいくはず。「ごめんね。でもこれで良かったんだ」と自分に言い聞かせることで、少しずつ前を向いていきましょう。

失った未来<選んだ未来

別れた直後は、「もしあのまま付き合い続けていたら、いずれ結婚して○年後には子どもが生まれていたかも……」などと「失った未来」に思いをはせてしまうこともあるでしょう。人はどうしても無いものねだりをしてしまうものです。

しかし、思い出してください。あなたはその未来よりも、別れるという未来を「選んだ」のです。つまり、あなたにとってそちらの方がより良い未来だと感じたから、勇気を出して決断したはずです。

起きもしていない未来に未練を抱くより、あなたが自分の意思で選び取った未来に目を向けましょう。「失ったかもしれないもの」より「これから得るもの」にフォーカスするのです。

例えば自由な時間の増加、新たな出会いの可能性、自分磨きに打ち込める機会……未来には楽しみがたくさん詰まっていることに気づくはずです。

筆者も7年間付き合った彼とお別れ直後は「本当にこの選択が正しかったのか」とくよくよ悩んだこともありました。

でも今振り返れば、あのとき別れを選んだからこそいろいろな人と出会えて、世界が広がり、悔いは全くありません。

あなたもきっと、「あの時別れて正解だった」と思える日が来るはず。そんな日が来るように、頑張るしかないのです。

相手に何を求めるか「自己分析」せよ

別れは終わりであると同時に、新しいスタートでもあります。せっかく心機一転できるタイミングですから、次に生かすためにも自己分析をしておきましょう。

今回別れを選んだということは、今の彼では満たされなかった基準があったはずです。

「もっと一緒に成長し合える関係が良かった」
「価値観や将来ビジョンが一致する人が良かった」
「安心して自分を委ねられる包容力が欲しかった」

思うことは、人によってさまざまでしょう。
そこで改めて、

  1. 自分はどんな時に幸せを感じるのか
  2. 仕事をどの程度優先していきたいのか
  3. どんな場所に住み、子どもは欲しいか
  4. パートナーに何を求めるのか

を、自問自答してください。

また、逆に今回の交際で得られた学びもあるでしょう。「自分は相手に求めすぎてしまう傾向がある」「忙しい人より、こまめに連絡をくれる人の方が自分には合っている」など、自分の恋愛傾向や大切にしたいことが見えてきたかもしれません。

これらを紙に書き出したり、友人に話したりして整理してみるのも良いですね。自己分析によって理想のパートナー像や自分の価値観がクリアになると、次にどんな人と、どんなお付き合いをしたいかが見えてきます。別れを無駄にせず、あなたの幸せ探しの糧にしてください。

つらい別れを経験し、あなたはきっと1つ大きく成長したはずです。今はまだ心の傷が疼くかもしれませんが、その痛みはあなたが本気で誰かを愛し、そして自分の未来と向き合った証です。どうか自信を持って、次の一歩を踏み出してください。

ぱんだ
ぱんだ

恋人と別れた後の1人きりの時間は、自分を成長させる必要不可欠な時間だぱん。

適しているのは恋活より婚活……?

さて、気持ちが落ち着いてきたら、次にどんなアクションを起こすべきか、前向きに考えてみましょう。しばらく恋愛はこりごり……と思うかもしれませんが、将来的に結婚願望があるのであれば、早めに気持ちを切り替えて新たな出会い探しを始めるのも1つです。

大きく分けて選択肢は3つに分けられるはずです。

  1. 恋愛はとりあえずお休み。仕事、趣味に没頭する
  2. 恋愛はまだまだこれから。もっとときめく恋人を見つける
  3. 恋愛はもうおなかいっぱい。安心できるパートナーが欲しい

1も2もすてきですが、特に3を選んだあなたは、これまでのように漠然と恋人を探す「恋活」よりも、結婚を見据えた「婚活」の方が向いているかもしれません。

「恋活」とは、必ずしも結婚を意識せずに恋人やデート相手を探す活動です。マッチングアプリや相席居酒屋、合コンなど、スタートの手軽さはピカイチ。まだまだときめいていたい、そして別れを切り出す(or 切り出される)エネルギーが残っているのであれば、恋活に臨んで良いでしょう。

一方「婚活」は結婚相手を見据えた真剣交際の相手探しです。長期的に生活を共にできるのか、子どもを作ったり、家庭を築いたりすることはできるのか。どれも「ときめき」だけでは成立しません。

恋愛エッセイストのyuzukaさんは、結婚相手は「分娩台から逆算して選べ」とまで発言しています。

絶対に立ち会ってほしいのか、仕事の都合がつかなければ立ち会わなくて良い代わりに絶対に無痛分娩が良いのか、出産後はどんな子育てを思い描いているのか。

ここに男女間の「ときめき」要素は一切出てきません。降り掛かってくるライフイベントや多くのハプニングを、共に戦っていける仲間になれるかどうかが一番の論点です。そして、そんな仲間を求め始める多くのアラサーの方は、恋活より婚活に乗り出した方が良いかもしれません。

では具体的に婚活を始めるにあたって、どんな方法があるでしょうか?

筆者がおすすめしたいのは「結婚相談所」への登録です。身元が証明された人しか登録できず、既婚者やクズ男に引っ掛かる恐れはゼロ。プロのプランナーが相手探しをサポートしてくれるため、変な相手に時間を取られる心配も少なく済みます。

なにより、最初から結婚の意思がある者同士なので話が早いですし、将来設計の価値観もすり合わせやすいです。

結婚相談所というと「ハードルが高そう」「最後の手段では……?」と思う方もいるかもしれません。しかし、IBJによると、2020年から2022年にかけて、男女ともに20代の会員の伸び率が、他の年代の伸び率を大きく引き離しています。

※出典:結婚相談所ネットワーク IBJ日本結婚相談所連盟「結婚相談所の20代入会割合が14%増。若年層を中心に結婚相談所の需要が拡大。

最後の砦というより、最初の選択肢として考えているタイパ志向の強い若年層が多く流れ込んでいるのが現状です。この傾向をぜひ、意識してみてください。

迷っているなら「ナレソメ」がおすすめな理由

ここまで読んでみても、どうしても結婚相談所を申し込むのは気が引ける、入会手数料もない手軽なマッチングアプリに手が伸びてしまう……そんなあなたにおすすめしたいのが、ナレソメの無料相談です。

勧誘前提の無料相談とは違い、そもそもあなたが結婚相談所に向いているのかどうかから診断するのが特徴です。もし、あなたがマッチングアプリの方が向いている場合はそう伝えます。

なんなら、今付き合っている彼氏さんと「別れるべきかどうか」から相談しても良いくらいです。別れるべきではないという評価ができるなら、その結果をあなたに正直にお伝えします。

なぜ別れるべきか否かまでわかるの……そう疑問に思われますよね。

ナレソメでは「婚活戦闘力診断」というオリジナルの診断テストを無料で受けることができます。これは、学歴や年齢、収入、職業、顔面レベルをもとにあなたの婚活市場での戦闘力(=マッチングしやすい異性レベル)を数値化してくれるもの。

あなたの数値より、今お付き合いされている彼氏さんの数値が高いのであれば、婚活市場に出てきてもそれ以上の方を見つけるのは「高望み」に分類されます。そのことを正直にお伝えし、彼氏さんと関係を構築し直すことも視野にアドバイスすることが可能です。

また、ナレソメ予備校はプランナー陣の質にも定評があります。単にマッチングを斡旋するだけでなく、あなたの悩みに親身に寄り添い、婚活プランを一緒に考えてくれる頼もしい存在です。

他の相談所で見られるような「年配」のプランナーは少なく、20〜30代の若いプランナーがそろっていることも特徴です。服装やコミュニケーションについて時代錯誤なアドバイスではなく、今どきなアドバイスをすることができます。

結婚相談所に入る踏ん切りまでついていなくても、ナレソメの無料相談なら構いません。彼氏と別れるべきか相談したい、婚活戦闘力だけ知っておきたい、そんなニーズでも全然構いません。

ナレソメは、新しい一歩を踏み出そうともがくあなたの味方です。悔いのない選択を取れるよう、後押しすることを約束します。ぜひ、無料相談にお越しください!

ナレソメノート編集部

▶無料相談って何をするの? という方はこちらの記事と動画もチェック!

編集部
執筆者 編集部
ナレソメノート編集部は、専門知識や経験を活かして質の高い記事作成に取り組んでいます。「結婚生活を通じて人生のQOLを向上させる」をテーマに、
続きを読む