「結婚を“考えられる”人」ってどういう意味? 男性と女性の間にある「思考の違い」
「付き合う」という決断。あなたは何が決め手になりますか?
「話していて楽しいから」「容姿がタイプだから」「なんとなく居心地がいいから」……あるいは、「結婚相手として良さそうだから」という人もいるかもしれません。
実はこの「付き合うときの意識」、男女で大きな違いがあると考えられています。
例えば、ナレソメノートに関わるメンバーのうち、男性は「この人と結婚する!」と決めてから付き合う“即決派”が多い一方、女性は「結婚を考えられる人」として付き合う“慎重派”が多いようです。
では、女性が言う「結婚を考えられる」とは、具体的にどのような意味を持つのでしょうか?
即決派が多い男性からすると「謎」でしかないこの言葉。
しかし、ひも解いていくと「男女の生存戦略の違い」が見えてきました。
今回はこのテーマについて、ナレソメ予備校の恋愛心理学者・山崎、ナレソメノート編集長・ヤマダ、女性編集部員yuaで対談した内容をお届けします。
男性は「0か100か」。女性は「とりあえず書類通過」?
ヤマダ:山崎さんはお付き合いするとき、「結婚するかどうか」ってどう考えていましたか?
山崎:基本、考えないですね。「結婚する」って決めた相手とは一直線ですけど、それ以外は考えない。「ゆくゆくはね」とか口では言いますけど、本音ではそこまで考えていないことが多いです。
ヤマダ:付き合う段階で、結婚確率が0%か100%か決まっているんですね。ちなみに、yuaさんは??
yua:私は、「結婚を考えられる人」じゃないと付き合いたくないです。時間が無駄になってしまうので……。

※画像はイメージです
山崎:出た! ずっと前から気になっていたんですけど、その「結婚を考えられる」って、具体的にどういう状態なんですか? 私からすると、そこが一番謎なんですよ。
yua:最初の印象で「結婚がアリかナシかで言うと、アリ」みたいな状態でしょうか。
山崎:それって、「生理的に無理じゃなければOK」くらいの感覚ってことですか?
yua:そうですね。それもありますが、フィーリングや価値観に大きなズレがないか、などもあります。
ヤマダ:なるほど。これは、採用面接に例えるとわかりやすいかもしれませんね。
男性の恋愛って、出会った瞬間に「採用(結婚)!」か「不採用!」かの2択に近いのかもしれません。直感で「この人と生涯を共にするんだ」って、ビビッときたなんて話をする男性は意外と多いです。
山崎:わかります。今の妻とはまさにそれで、付き合う前から覚悟が決まっていましたからね。
ヤマダ:でも女性の場合、付き合う段階ではあくまで「書類選考通過」なんですよね。
そこから1次面接、2次面接……と続いていくイメージです。
付き合う=○○期間!? 女性が見ているポイントとは
山崎:付き合っている期間って、女性からするとどんな位置付けなんですか?
yua:「安定感があるか」や「何かあったときに逃げないか」などを見る期間ですかね。何事もなく穏やかなときはいいんですけど、例えばトラブルが起きたときにどう向き合ってくれるかとか。
山崎:それって完全に……会社の試用期間じゃないですか!!

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ヤマダ:そうですね(笑)。男性は「付き合えた=入社完了!」と思いがちですが、女性からしたら「まだ本採用じゃないよ?」ってことですかね。
yua:そうですね(笑)。実際に付き合ってみないと、価値観のズレや「一緒にいてしんどくならないか」「メンタル的に安定していられるか」はわからないので。
山崎:男性は「何も起きない=平和で良いこと」だと思っているのに、女性は「何か起きたときの対応」を見ようとしているんですね。このギャップは恐ろしい……。
あと、女性がよく言う「フィーリングが合う」って、ぶっちゃけ「お金に関する価値観が合う」ってことじゃないですか?
yua:そうですね。例えば、ものすごくケチだったり、「え、ここにこんなにお金かけるの?」みたいな違和感があったりって、付き合う前でも金銭感覚やお金の価値観はわかる部分もありますよね。
ヤマダ:確かに。そこがズレていると、しんどいですもんね。
例えば、デートで「せっかくだから奮発しておいしいものを食べよう」と思うのか、「いや、チェーン店で安く済ませよう」と思うのか。
どっちが良い悪いじゃなくて、感覚が合わないと毎回ストレスになりそう……。
yua:年収が高いか低いかよりも、「何にどのくらいお金を使うか」の感覚が近いかどうかのほうが、一緒に生活するうえでは大事な気がします。食にお金をかけるのか、趣味にお金をかけるのか、それとも貯金を優先するのか。その優先順位が似ていると「この人とは合いそうだな」という安心感につながるというか。
山崎:既婚者が言う「価値観が合う」って、結局は「お金の使い方や考え方が近い」って意味ですね。生活するってことは、常にお金の使い道を判断するってことなので。
実際に、未婚者・既婚者の男女を対象に「あなたは、恋愛・結婚における『価値観が合う』とは、どのようなことだと思いますか」という質問で、自由記述方式のアンケートを実施したところ、既婚者の回答で最も出現率が高かったキーワードは「金」でした。

- お金の使い方で「何を大切にしているか」が似ている
- 「お金よりも本当にやりたいことや時間を優先する」など、物事を判断する基準が似ている
- 「仕事」「家族」「お金」の中で、何を一番大事と思うかが似ている
※引用:ナレソメノート「【価値観の正体】結婚相手に求める“価値観の一致”とは?未婚・既婚者の回答が示すリアル」
既婚者の場合、ただ単に「金銭感覚」や「お金の使い方」が似ているということだけでなく、「何を大切にしているか」という、さらに深い部分を重視していることがわかりました。
男女の意識差を生む「生存戦略」の違い
ヤマダ:そもそも、なぜここまで男女で違うんでしょうね?
yua:女性の場合、「出産」のリミットやリスクがあるからだと思います。
結婚して子どもを産むことを考えると、どうしても相手選びに慎重にならざるを得ないというか、「失敗できない」という意識が働くのかもしれません。

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山崎:なるほど、女性はリスク回避のために慎重に選考すると。
逆に男は、そもそも女性からアプローチされること自体がめちゃくちゃ少ないんですよ。だから男性は、数少ないチャンスが目の前に来たとき、「このチャンスを逃したら次はないかも!」と本能的にスイッチが入る。
ヤマダ:確かに! マッチングアプリでも、女性からの「いいね」は貴重ですからね。
山崎:だからこそ、付き合う前に「この人と結婚するかしないか」を即座に判断して、覚悟を決めてアタックするんじゃないですかね。
女性は「失敗できないから慎重に見極める」。男性は「チャンスが少ないから即断即決でつかみにいく」。それぞれの生存戦略の違いが、このすれ違いを生んでいるのかもしれませんね。
編集後記
今回の対談で、男女の間には「付き合う」というスタートラインにおいて、決定的な意識のズレがあることがわかりました。
男性は数少ないチャンスをつかむために結婚を「即決」する人もいますが、女性は「結婚を考えられそう」の状態からスタートし、トラブル時の対応や居心地のよさなどを時間をかけてチェックしているようです。
チャンスを逃したくない男性の「即決」と、リスクを避けて慎重になりたい女性の「見極め」。 この意識のズレを埋めるには、日々の「金銭感覚」や「価値観」の地道なすり合わせが重要だといえるでしょう。
ナレソメ総研



