結婚相手に求める条件、男性は「等価交換」女性は「高望み」? 婚活男女のホンネ調査

結婚は人生の大きな決断であり、多くの人が将来のパートナーにさまざまな条件を望みます。しかし、婚活を進める中で「自分の市場価値と、相手に求める条件は釣り合っているのだろうか?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

理想と現実のギャップは、婚活がうまくいかない大きな原因の1つです。それでは、婚活中の男女は、自分自身のことをどう評価し、その上で結婚相手にどのような条件を求めているのでしょうか?

本調査では、婚活中の男女374名(男性187名、女性187名)を対象に、自身の「ステータス」「ビジュアル」「内面・性格」を10段階で自己評価してもらい、それぞれ結婚相手にどの程度のレベルを希望するのかを調査しました。その結果から明らかになった、男女の考え方の違いをご紹介します。

自己評価と相手への希望、「ステータス」では男女で真逆の結果に

まず、自身のステータス(年収や学歴など)を自己評価してもらい、その評価別に、結婚相手に希望するステータスを調査しました。その結果は、こちらのとおりです。

この表を見ると、男女で正反対の傾向があることがわかります。

男性は、自身のステータス自己評価が高くなるにつれて、相手に希望するステータスも緩やかに上昇しています。しかし、自己評価が最も高い「8-10」の層でも、相手女性に求めるステータスは「5.38」と、自身の評価を大きく下回っています。これは、男性が自身のステータスを強みとして、相手には必ずしも高いステータスを求めない「等価交換」に近い考え方をしている可能性を示唆しています。

一方、女性は自身の評価に関わらず、相手男性には自分以上のステータスを一貫して求めています。特に、自己評価が「1-2」と最も低い層の女性でさえ、相手には「3.73」と自身の評価を大幅に上回るステータスを希望しています。この結果から、女性は自身のステータスに自信がない場合でも、相手には高いステータスを求める「高望み(ないものねだり)」の傾向があると言えるでしょう。

男性はステータスよりビジュアル重視、女性は「全て」を求める?

次に、ビジュアルの自己評価と、相手に希望する条件の関係性を見ていきましょう。

男性の傾向を見ると、ビジュアルの自己評価に関わらず、相手女性に希望するステータスの平均値は「4.33」と低い水準で安定しています。これは、男性が結婚相手の女性にステータスを重視していないことの表れです。その代わり、自身のビジュアル評価が高いほど、相手にも高いビジュアルを求める傾向が見られます。

対照的に、ビジュアル自己評価が「8-10」と高い女性は、相手男性に希望するステータスも「7.50」と非常に高く、ビジュアル(6.39)、内面・性格(8.00)の全てにおいて高いレベルを求めていることがわかります。

このことから、男性は「自分のステータス」と「相手のビジュアル」を交換条件として考える傾向があるのに対し、女性は自身のビジュアルに自信がある場合、相手に全ての条件で高いレベルを求める傾向があるようです。

「性格が良い女性」ほど相手に高ステータスを求める矛盾

最後に、内面・性格の自己評価が、相手に求める条件にどう影響するのかを見ていきます。ここに、特に女性の興味深い傾向が現れました。

驚くべきことに、女性は内面・性格の自己評価が高いほど、結婚相手に希望するステータスが高くなるという結果になりました。自己評価が「8-10」と最も高い層の女性は、相手のステータスに「6.96」という高い数値を求めています。

さらに、相手に求める内面・性格も、自己評価が高い層ほど厳しくなる傾向にあります。自身の内面評価が「8-10」の女性は、相手にも「8.30」という非常に高いレベルを求めています。

つまり、「性格が良い」と自己評価している女性ほど、相手に対して「ステータス」も「内面・性格」も求める傾向が強い、という矛盾した実態が明らかになりました。

一方で男性は、自身の内面評価に関わらず、相手女性にステータスをほぼ求めていません。男性が一貫して相手に求めているのは、ビジュアルと内面であり、重視するポイントが明確であると言えるでしょう。

今回の調査から、婚活市場における男女の意識の違いが浮き彫りになりました。男性は自身の強みと相手の要素を交換する「等価交換」を意識しているのに対し、女性は相手に多くの条件で高いレベルを求める「高望み」の傾向が見られます。特に自分に自信のある女性ほど、その傾向は強まるようです。

もちろん、結婚相手に何を求めるかは個人の自由です。しかし、もし婚活が思うように進まないと感じているなら、一度この調査結果を参考に、自分が相手に求める条件と自分の市場価値とのバランスを見直してみるのも良いかもしれません。

<調査方法>
インターネットによるアンケート調査
<調査期間>
2025年9月22日(月)〜9月26日(金)
<調査対象>
婚活中の男女
<回収サンプル数>
374名(男性187名、女性187名)

ナレソメ総研

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執筆者 ナレソメ総研
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