マッチングアプリには、「ヤリモク」が多い!? マッチングアプリの利用目的を徹底調査|アプリ婚活の実態 vol.3

マッチングアプリが一般的な出会いの手段となる中で、利用目的は「婚活」や「恋活」にとどまらず多様化しています。

特に、男女間でその目的に違いが見られることが、ナレソメ総研の調査で明らかになりました。本記事では、マッチングアプリの利用目的が男女でどのように異なるのか。また「交際経験人数」が利用目的とどう関係するのか、詳しくお伝えします。

単一回答のアンケート結果では、男女ともに真剣な出会いを求めている

本調査では、過去にマッチングアプリの利用経験がある男性155名、女性396名の合計551名を対象にアンケート調査を実施しました。

まず「マッチングアプリの利用目的を1つ教えてください」という問いを設けて、以下の選択肢から当てはまるものを選んでもらいました。

  1. 恋活(恋人探し)
  2. 婚活(結婚相手探し)
  3. 気軽な出会い(ワンナイト等)
  4. 友達探し
  5. その他

さらに得られた回答を、対象者の交際経験人数別「0人」「1人〜3人」「4人〜6人」「7人以上」に分け、さらに男女別で整理した数値をグラフにまとめました。

ここからは男女それぞれの結果を見ていきましょう。

【男性】恋活目的が最多も、一部には「ヤリモク」が

男性の場合、どの交際経験人数でも、9割以上の人が「恋活」「婚活」を目的としてマッチングアプリを利用している結果となりました。また男性は全ての項目において「恋活」が一番多い割合を示しました。

さらに「気軽な出会い」に関して「1人〜3人」では6.6%、「4人〜6人」では2.6%、「7人以上」では10.5%でした。つまり交際経験がある男性には、「気軽な出会い」を目的としてマッチングアプリを利用している人が一定数いることがうかがえます。

【女性】交際経験人数4人〜6人では「婚活目的」が最多

女性も男性と同様、9割以上の女性が「恋活」「婚活」を目的としてマッチングアプリを利用しているのがわかります。

しかし男性とは異なり、女性は「0人」「1人〜3人」「7人以上」では「恋活」が一番多かったのに対し、「4人〜6人」のみ「婚活」(51.1%)が一番多い結果となりました。さらに「4人〜6人」では、「気軽な出会い」(3.8%)が他の交際人数経験よりも大きい数値を示しており、マッチングアプリを利用する目的に変化が見られます。

男女で比較をした場合、顕著な違いを表したのは「気軽な出会い」の数値でしょう。男性の方が明らかに「気軽な出会い」でマッチングアプリを利用している人が多いと読み取れるでしょう。

結果としてマッチングアプリを利用する目的は、ほとんどの男女が「恋活」「婚活」であると言えます。しかし、一部の男女では「気軽な出会い(ワンナイト等)」を求めている人が一定数いることも明らかになりました。

複数回答可の質問で明らかになる「モテ男たちの本音」

次に、「マッチングアプリの利用目的として、当てはまるものを全て教えてください」という問いを設けて、以下の選択肢から当てはまるものを選んでもらいました。最初の質問が単一回答だったのに対して、今回は複数回答可の質問です。

  • 恋活(恋人探し)
  • 婚活(結婚相手探し)
  • 気軽な出会い(ワンナイト等)
  • 友達探し
  • その他

本章では、上記の結果から「気軽な出会い」と回答した人に着目。以下では「気軽な出会い」と回答をした人を交際経験人数別に分け、折れ線グラフ化をしました。

グラフの横軸は、それぞれ 0=交際経験なし、1=交際経験1人〜3人、2=交際経験4人〜6人、3=交際経験7人以上としています。例えば、交際経験がない女性で、「気軽な出会い」と回答をした人は16.7%いると読み取ることができます。

まず注目したいのが男性の数値です。男性は、交際経験人数が多いほど「気軽な出会い」を回答している人が増加しているのがわかります。最も数値の差が表れたのは、「交際経験なし」(14.3%)と「交際経験人数7人以上」(47.4%)でした。交際経験人数が7人以上ともなると、半数近くの人が「気軽な出会い」と回答をしており、男性は交際経験が豊富な人ほど、マッチングアプリで気軽な出会いを求める可能性が高くなると示唆されます。

一方で女性は、男性とは異なった傾向がありました。女性は、特に交際経験人数に影響した数値の違いは見られず、最も数値の差が表れたのも「交際経験人数1人〜3人」(9.0%)と「交際経験人数0人」(16.7%)です。つまり、女性は交際経験人数にかかわらず、「恋活」や「婚活」を求める人がマッチングアプリを利用しているケースがほとんどだと読み取れます。

ここまでの内容を踏まえると、マッチングアプリの利用目的は、男女ともに「恋活」や「婚活」が基本線でしょう。ただし男性のみ、交際経験人数が増えることで、マッチングアプリの利用目的が「気軽な出会い」にも広がる傾向があるようです。

<調査方法>
インターネットによるアンケート調査
<調査期間>
2025年1月12日(日)〜2025年3月31日(月)
<調査対象>
マッチングアプリ利用経験のある男女
<回収サンプル数>
回答者583、有効回答551

ナレソメ総研

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執筆者 ナレソメ総研
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