「友達みたい」と別れを切り出された。恋人として関係を深めるために必要なこと
マッチングアプリで出会った彼と交際して4か月。会話や笑いのツボが合い、順調に関係を築いていたはずが、「友達みたいで恋愛感情が高まらない」と突然別れを切り出されてしまった相談者。「もう少しお互いを知ってから判断してほしい」と伝え、期限付きで交際を続けることになったという。
友達のようになってしまった関係を再び恋愛へと動かすには、何が必要なのか。恋愛心理学者・山崎が解説する。
恋愛心理学者・山崎
富山県出身。筑波大学卒業。在学中から「恋愛心理学」を研究し、特に遠距離恋愛や関係継続、自己肯定感の分野を得意とする。認定心理士・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種を保持し、恋愛を起点としたQOL向上のノウハウを武器に、教育機関や企業の人事領域で講演・相談支援を行うなど幅広く活動。自身も2度の遠距離恋愛や婚約・婚約破棄を経験し、その学びを生かして年上シングルマザーとの年の差婚を果たす。現在は幸せな結婚生活を送りながら、恋愛心理学の知見を社会に還元し続けている。
今回のお悩み
東京都に住む26歳女性です。マッチングアプリで出会った1歳年上の彼と付き合って4か月になります。彼はとても穏やかで誠実な性格です。勉強や仕事をがんばっていながらも、学歴・経歴を全く自慢してこない謙虚さもあります。
順調だと思っていたのですが、交際3か月目に彼から「優しくていい子だけど友達みたいな感覚で恋愛感情が高まらない。結婚を見据える年齢だし、お互いのために別れたほうがいいと思う」と言われてしまいました。どうしても諦めきれず、もう少しお互いを知ったうえで判断してほしいことを伝えて、期限付きで交際を継続してもらうことになりました。
現在は「楽しい思い出をつくる」「お互いの価値観を理解できるような会話をする」「料理で胃袋をつかむ」といった方法で挽回を試みています。彼の気持ちを取り戻し、関係を立て直すにはどうすればよいでしょうか。
「友達のような関係」から抜け出せず、恋人として意識してもらえない……というお悩みは、実はとても多く寄せられます。
今回は、パートナーからしっかりと「異性」として見てもらうためのポイントや、単なる「気の合う友達」にとどまらず、特別な「恋人」へと関係を深めていく方法についてお話しします。
「私ががんばるから待って」は、対等な関係ではない

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まず前提としてお伝えしたいのは、パートナーシップにおいて最も大切なのは「対等性」だということです。
今回の相談文を見ると、「私がもっとがんばるから、別れるかどうか判断するのを待ってほしい」という状態になっています。相談者さんだけが努力し、その結果を彼に評価してもらうような構図です。
しかし、本来、交際を続けるかどうかは2人で話し合って決めることです。一方だけががんばり、もう一方が合否を決めるような関係になると、どうしても対等ではなくなってしまいます。
彼と別れたくないという気持ちはよくわかります。ただ、「どうすれば彼に選んでもらえるか」だけを考えるのではなく、「自分自身はどんな関係性を築きたいのか」という視点も忘れないでほしいと思います。
彼の「謙虚さ」の裏にある努力を見ているか

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相談文にある彼の「穏やかで誠実」「仕事や勉強をがんばっているのに自慢しない謙虚さ」という点に、僕は大きく引っかかりました。
前提として、男性が「友人」に求めるものと「パートナー(恋人)」に求めるものは異なります。そして男性は本来、パートナーに対して「自分のがんばりを認められたい、褒められたい」と強く願う生き物です。
どれほど謙虚に見える男性であっても、「誰からも認められなくていい」と思っているわけではありません。むしろ、彼が見せる落ち着きや謙虚さ自体、彼が意識して努力し、つくり上げてきたものなのかもしれません。
今回の関係が「友達止まり」になってしまった大きな原因は、彼が恋人に一番求めていた「自分のがんばりや価値をわかってほしい」という気持ちを満たしてあげられていなかったことにあるのではないでしょうか。単に楽しく過ごすだけなら友人でも可能です。
恋人という特別な存在になるためには、彼の謙虚な姿勢に甘んじるのではなく、見えにくい努力や陰でのがんばりをしっかり見抜き、言葉にして認めてあげることが必要だったのです。
3つの作戦のうち、効果があるのは「思い出」と「料理」

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相談者さんは関係を立て直す作戦として、以下の3つを挙げています。
- いろいろな経験をして楽しい思い出をつくる
2. 価値観を理解し合う会話をする
3. 料理で胃袋をつかむ
この中で、彼から「異性」として意識してもらうために有効なのは「1」と「3」です。
「1. 思い出づくり」については、たくさんデートをしていろいろな経験を共有するのがおすすめです。ただしポイントは、単に楽しく遊ぶことではなく「彼が謙遜せず、ありのままの自分を素直に出せる空間をつくること」です。
「3. 料理」についても、効果が期待できます。男性は料理が得意でない人も多く、そうした人ほど「温かいご飯をいつでも食べられる状態」に大きな価値を感じやすいからです。もちろん、一緒に料理をつくるのが好きな男性であっても、手料理を通した心地よい時間は好印象につながります。
価値観の話し合いで男性の恋愛感情は育たない

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一方で、「2. 価値観を理解し合う会話」は、男性に対してあまり効果的ではありません。ここに男女の恋愛心理の大きな違いがあります。
女性の場合、「ライク(親愛)」と「ラブ(恋愛感情)」を別々に捉える傾向があります。そのため、最初は単なる「ライク」であっても、会話を通して互いの価値観を深く理解し合ううちに、それが「ラブ」へと育っていくことがよくあります。
しかし男性の場合、「ライク」と「ラブ」はほぼ連動しています。つまり、両方の感情を同時に抱くか、あるいはどちらの感情も抱かないかのどちらかになりやすいのです。「価値観が合うとわかったから急に異性として好きになる」ということは、あまり多くないのが実情です。
会話の工夫によって愛を育んでいくというアプローチは、男性の心理プロセスとして機能しづらいため、価値観を話し合うだけで彼から「異性」として見てもらうのは難しい面があります。
「恋人に求めるもの」を満たし合い、「恋愛感情」を高める

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では、男性の恋愛感情を高めるにはどうすればよいのでしょうか。それは、お互いが「恋人に求めていること」を理解し、しっかり満たし合うことです。
女性の場合、潜在的に「リードされたい」という願望を持っている人が多くいます。男性がデートでかっこいい姿を見せたり、おしゃれなお店を提案したり、スマートに支払いを済ませたりすると、女性から「恋人」として意識されやすくなります。
一方で男性の場合、パートナーシップにおける満足度は「自分の価値や存在(バリュー)を理解してもらえている感覚」と「自分が優秀であると感じる感覚」の2つで大きく成り立っています。
例えば彼が仕事の話や自慢話をしてきたとき、良かれと思って別の視点を出したり、自分の意見を挟んだりする必要はありません。「すごいね」「がんばってるね」「なにそれ、知らなかった!」とストレートに受け止めて褒めてあげるのです。
そうした反応を重ねることで、男性は「この子は自分を引き立たせてくれる」「優しくてすてきな子だな」と感じるようになり、「恋人」としての好意が高まっていきます。
もちろん、これらは性別だけで一律に決まるものではなく、個人差もあります。大切なのは、「この人は恋人に何を求めているのか」を日頃からよく観察し、ときには言葉でも確認しながらお互いに満たしていくことです。
「飽きられない方法」の前に、2人のゴールを確認する

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ここまでは「彼から異性として意識される方法」をお話ししてきましたが、そうしたテクニックを考える前に、まず確認しておくべき根本的な課題があります。
それは、「2人が最終的にどのような関係を目指しているのか」ということです。
相談文には「結婚を見据える年齢でもある」とありましたが、男性にとって「年齢的に結婚を考える時期であること」と、「いま目の前にいる相手と結婚したいかどうか」は全く別の問題です。
「ナレソメ総研」が実施した「初めて結婚願望を抱いたきっかけ」の調査でも、男女で結婚意識が芽生えるメカニズムには大きな違いがあることがわかっています。
女性の場合は「目の前のこの人と結婚したい」と相手起点で考える傾向が強いのに対し、男性は「この人だから」という理由よりも、自分自身の結婚したいタイミングが訪れたときに初めて結婚を意識する傾向が強いのです。具体的には、「子どもが欲しくなった」「そろそろ恋愛市場から撤退したい」「お付き合いや別れを繰り返すのが面倒になった」といった心境の変化を迎えて、ようやく結婚スイッチが入ります。
つまり、相談者さんが「この彼と結婚したい」と強く思っていても、彼自身の結婚に対する意識が高まっていなければ、彼の結婚スイッチは入っていません。
彼にそもそも結婚願望があるのか、そして彼が描く将来設計の中に相談者さんとの関係が含まれているのか。
ここを確認しないまま努力を続けても、お互いのゴールがズレていれば関係は安定しないのです。
友達止まりを防ぎ、後悔のない結婚をかなえるために
関係を「友達止まり」で終わらせないためには、お互いが恋人に求めていることを満たし合うこと、そしてなにより「2人の目指すゴール(結婚への意識)」にズレがないかを見極めることが大切です。
もし今後彼と話し合う機会があれば、相談者さんにはぜひ、お互いの将来像にズレがないかを確認してほしいと思います。
また、今回はマッチングアプリでの出会いとのことですが、アプリにいる男性の結婚願望はまさにピンからキリまでです。
「目の前の彼と一緒にいたい」という気持ちはとてもよくわかります。しかし、ご自身の「結婚したい」という思いを大切にするのであれば、最初から自分と同じ熱量で結婚を考えているお相手と、ズレのない出会い方をすることも非常に重要です。
恋愛を経てスムーズに結婚に至るカップルの多くは、学生時代や社会人初期までに出会っています。20代後半以降で、自然な出会いやアプリの中から「自分と同じように本気で結婚を考えているお相手」を探し出すのは、想像以上にハードルが高いのが実情です。
だからこそ、自分の大切な時間や将来を守るためにも、出会う場所やタイミングを見極める視点を持ってほしいと思います。
「自分と同じように強い結婚願望を持ったお相手と出会いたい」とお考えなら、最初から真剣度の高い方が集まる結婚相談所を活用するのが確実な近道です。後悔のない幸せな未来をつかむために、ぜひ一度「ナレソメ予備校」へ気軽にお問い合わせください。

監修:恋愛心理学者・山崎
▶︎YouTubeチャンネル「恋愛心理学者ヤマザキ先生」はこちら
https://www.youtube.com/@yamazaki_naresome


