「孤独死は嫌。でも婚活は面倒…」やる気に頼らず一歩を踏み出す3ステップ

恋愛や婚活、そして結婚後のパートナーシップ。人生のステージごとに尽きることのない、多種多様なお悩み。

本連載『山崎先生の恋愛・婚活お悩み相談室』では、そんな恋愛・婚活・パートナーシップに関するお悩みについて、ナレソメ予備校恋愛心理学者・山崎独自の視点と科学的なデータをもとに解決策を提示します。

恋愛心理学者・山崎
富山県出身。筑波大学卒業。在学中から「恋愛心理学」を研究し、特に遠距離恋愛や関係継続、自己肯定感の分野を得意とする。認定心理士・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種を保持し、恋愛を起点としたQOL向上のノウハウを武器に、教育機関や企業の人事領域で講演・相談支援を行うなど幅広く活動。自身も2度の遠距離恋愛や婚約・婚約破棄を経験し、その学びを生かして年上シングルマザーとの年の差婚を果たす。現在は幸せな結婚生活を送りながら、恋愛心理学の知見を社会に還元し続けている。

今回のお悩み

今年32歳になった男性です。都内で10年近く独り暮らしをしており、収入面でも1人で生きていく分には困っていません。

しかし最近、風邪で寝込んだときや「独り暮らしの高齢者の孤独死」のニュースを見たときに「このまま年を重ねても1人で、誰にも気づかれず孤独死したらどうしよう」という寂しさや不安に襲われます。

ネットで「男性でも婚活するなら若いほうが有利」という情報を見たこともあり、「婚活を始めたほうがいいかも」と思い始めましたが、やる気が出ません。

アプリのプロフィール作成やメッセージのやり取りを想像するだけでおっくうで、初対面の女性と気を遣って話すのも疲れてしまいそうだ……などと考えてしまいます。

また、結婚したい気持ちがある一方で、仕事終わりの夜や休日の自由な時間がなくなったり、自分のルーティンを崩されたりしたくないという気持ちも強く、モチベーションが湧きません。

「ずっと1人で生きていくのは嫌だけど、新しい人間関係を築くのが面倒くさい」という矛盾をどう乗り越え、一歩を踏み出せばいいでしょうか。

婚活を意識し始めたものの、やる気が出ない……。そんな矛盾した感情を抱え、焦りや自己嫌悪を感じながら一歩を踏み出せずにいる方は多いのではないでしょうか?

今回は、こうした重い腰を上げるための具体的な解決策について、恋愛心理学者・山崎がエビデンスをもとに解説します。

モチベーションは幻想! やる気に頼らずに最初の一歩を踏み出そう

「モチベーションが湧かないから動けない」。そう悩む方は多いですが、究極の対処法を最初にお伝えします。

それは、「モチベーションが湧くのを待つのはやめて、とにかく『行動』すること」です。

多くの人が口にする「やる気が出ないから行動できない」というのは、実は順番が間違っています。正しくは、「行動するから、後からやる気(モチベーション)がついてくる」のです。

例えば、学生時代の受験勉強を思い出してください。最初から「数学の勉強が楽しくて仕方ない! モチベーションMAXだ!」という状態で机に向かっていた人はほぼいないはずです。

「勉強しないと親に怒られるから」「先生に言われたから」という義務感でとりあえず机に向かい、問題を解いているうちに「あ、この問題解けた!」「小テストで点数が上がって褒められた!」という、うれしい結果を得て初めて「もっとがんばろう」というモチベーションが生まれたのではないでしょうか。

婚活も全く同じです。婚活の情報に触れず、誰とも会わず、家でじっとしている状態で結婚へのモチベーションが湧いてくることなどありません

最初は腰が重いかもしれませんが、モチベーションがない状態でも、まずは一歩を踏み出す
婚活や結婚に関する情報をリサーチしてみる。
結婚相談所の無料相談を受けてみる。
お見合いに行き、お相手から「楽しかったです」と感謝されたり、逆に断られて悔しい思いをしたりする。

そうした「実感値」を得ることで人は初めてエンジンがかかるのです。

※画像はイメージです

動けないのは怠惰じゃない! 頭でわかっていても行動できない「4つの心理的理由」

「結婚したほうがいい」「行動したほうがいい」と頭ではわかっているのに、どうしても動けない。

そんな自分を責めてしまう人もいるかもしれませんが、安心してください。人間とは、そもそもそういう生き物なのです。

頭では「やったほうがいい」とわかっていても動けない理由は4つあると考えられます。

1. 失敗回避欲求が働くから

1つ目の理由は「失敗回避欲求」です。これは、失敗を避けたいという強い欲求です。

私たちは、新しく挑戦をして失敗した際に「恥をかく」「傷つく」ことを極端に恐れます。特に日本人は、他者からどう見られているかを気にする傾向が強いため、この失敗回避欲求がより一層働きやすくなります。

婚活の場に出れば、お見合いでお断りされたり、交際が終了したりと、自分が否定されたように感じる失敗体験をする可能性もあります。そのストレスや傷つくリスクを無意識に察知しているからこそ、「動かない」といういちばん安全な選択をするのです。

2. 「着手コスト」の壁が高すぎるから

2つ目の理由は「着手コスト」です。私たちが何か行動を起こすとき、必ずコストとして、エネルギーを使います。
そして、同じことを繰り返す「継続コスト」よりも、新しいことを始める「着手コスト」のほうが、圧倒的に大きなエネルギーを必要とするのです。

例えば、毎日の通勤や仕事のルーティンは、多少疲れていても無意識にこなせますよね。それに必要なのは継続コストだからです。
しかし、「週末に全く新しい趣味の集まりに行く」「初めての婚活パーティーに参加する」となると労力が必要だと感じる人が多いはずです。

人間はできるだけ省エネで生きたい生き物なので、新しいこと(=着手コストが高いこと)を本能的に避け、慣れ親しんだ習慣にとどまろうとします

「マッチングアプリをダウンロードしてプロフィールを登録する」という最初のステップすら面倒に感じるのは、この着手コストが重くのしかかっているからです。

動けないのはあなたの意志が弱いからではなく、人間の脳が正常に省エネモードを機能させているだけだといえます。

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3. 他人と深く関わること(=結婚)を「特大ストレス」に感じるから

3つ目の理由には、「本当は寂しい」のに「人が面倒」と感じてしまう矛盾した感情の正体が関係しています。

人間には「誰かとつながりたい」という本能がある一方で、他人との関わりは大きなストレスを伴います。

さまざまな出来事のストレス得点を比較した「社会的再適応評価尺度(ライフイベント法)」では、結婚(50点)は「個人のけがや病気(53点)」とほぼ同じレベルの、非常に強いストレスに相当します。ちなみに「配偶者の死」は100点という最大のストレスです。(※1)

この「誰かといたい」けれど「特大のストレスは避けたい」という葛藤が、動けなくなる原因といえます。

ただし、人間には一定のストレスが必要であり、「ストレス=悪」ではありません新しい経験に伴う適度な刺激だと捉え、極端に恐れる必要はないのです。

※1 出典:夏目誠、村田弘(1993)「ライフイベント法とストレス度測定

4. 動機が「将来の不安解消」にとどまっているから

4つ目の理由は、行動を起こす動機が弱いためです。

「孤独死したくないから婚活する」という将来の不安解消をきっかけにするのは悪いことではありません。しかし、モチベーションの段階としては「賞罰(例:親に怒られるから勉強する)」という最も低いレベルに当たります。また、恐怖や不安からの行動は長続きしないため、いざ動こうとしても無意識に腰が重くなってしまうのです。

さらに、この「賞罰」を動機にしたまま進めると、「少し傷つくことがあっただけですぐに挫折してしまう」「目の前の相手を1人の人間としてではなく、自分の不安を埋めるツールとして見てしまう」という2つのリスクも伴います。

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「面倒くさい」を乗り越えよう! 婚活への一歩を踏み出す3ステップ

「不安からの行動は長続きしない」「頭ではわかっていても面倒くさい」。

では、この状態から抜け出し、心理的ハードルを下げて婚活に向き合うにはどうすればいいのでしょうか。

ポイントは、モチベーションの質を「罰の回避」から「納得感」と「自己決定感(自分で決めたという感覚)」へとシフトさせることです。
そのための具体的なアクションを3つご紹介します。

1. 着手コストを下げる

「やる気が湧いてきたら行動しよう」とモチベーションが湧くのを待つのではなく、まずはとにかく少しでも動いてみることが大切です。

人間の脳は、行動しない状態のまま「婚活」という大きな挑戦を考えると、膨大なエネルギーを消費する「着手コスト」を察知して抵抗を感じてしまいます。着手コストとは、新しい行動を起こす際に必要となる心理的・物理的なエネルギーやハードルのことです。

だからこそ、最初の一歩はエネルギーをほとんど使わない、できる限り小さな行動に設定しましょう

最初の一歩はなんでも構いません。例えば、次のようなことなら今日からでもすぐに始められるはずです。

  • 婚活に関するYouTube動画を1本観る
  • 婚活に関する記事を1本読む
  • アプリのプロフィール文章を2〜3行書いてみる
  • プロフィールに使えそうな写真をスマホのフォルダから1枚探してみる
  • どんな婚活イベントやサービスがあるのかを調べる

どのような行動であれ、「まずは何か1つ動いてみる」こと自体に大きな価値があります

小さなことでもなにかしら行動を起こすと未知への不安が薄らぎます。YouTubeや記事で同じ悩みを克服した他者の事例を知れば「自分にもできそう」と将来イメージの解像度が高まります。

また、結婚に関するポジティブな情報に触れるうちに、「面倒くさい」というネガティブな側面ばかりではなく、結婚の良さや「自分にとってなぜ必要なのか」という本質的な魅力にも自然と目が向くようになります。

手始めに、結婚相談所ナレソメ予備校のYouTubeで婚活のリアルな事例やノウハウに関する動画を視聴したり、ナレソメノートの記事で体験談を読んだりしてみるのもおすすめです。まずは1つのコンテンツに触れることからスタートしてみましょう。

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2. 本当の願いを言語化する

「孤独死したくない」という不安を覚えたら、そこから一歩深掘りして「自分はどんな人生を送りたいのか」「結婚によって何を得たいのか」という本当の願いを言語化してみましょう

もし、あなたが本当に恐れているのが「孤独死して発見まで数日かかること」や「死後のトラブル」だけなのであれば、必ずしも婚活をする必要はありません。
孤独死の不安自体を解消したいだけであれば、例えば次のような選択肢でも解決できるはずです。

  • 安否確認や見守りサービスを利用する
  • 将来的にシェアハウスや高齢者向け施設で暮らす
  • お互いに定期連絡を取り合う友人をつくる

しかし、そこで「婚活をしようか」と迷っているということは、あなたの不安の本質は別にあるのではないでしょうか。単に「死ぬときに誰かがいる状態」や「死後に早期発見されること」だけを求めているわけではないはずです。

  • 仕事が終わった後に、今日あった何気ない出来事を誰かと共有したい
  • 食事を「おいしいね」と一緒に食べて笑い合いたい
  • 体調を崩したときや落ち込んだときに、互いに寄り添い、支え合えるパートナーがほしい

このように、孤独死の回避という不安の裏側には、人と温かい感情を交流させたいという本当の願いが隠れていると考えられます。

ノートやスマホのメモに、「自分がどんな人生を送りたいか」「結婚してどんな日常を得たいのか」を書き出してみてください

行動の動機が「不安の解消」から「本当の願いの実現」に変わることで、「自分にとってなぜ婚活が必要なのか」という強い納得感が生まれます

その納得感があれば、面倒なやり取りや失敗が発生したとしても「自分の幸せに必要なプロセスだ」と捉え直し、前向きに向き合えるようになるのです。

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▶︎参考動画はこちら

3. 自分にとっての「婚活の意味」を再定義する

ステップ2で自分の本当の願いを理解できたら、次はその気づきをもとに婚活やお相手との向き合い方を捉え直してみましょう

結婚の目的が「不安の解消」から「幸せな人生の追求」へとシフトすると、婚活で出会うお相手に対する姿勢や視点が大きく変化します

「孤独死を回避するために結婚しなければ……」という無意識の焦りや義務感にとらわれていると、お相手を「自分の不安や条件を満たしてくれるツール」のように見てしまいがちです。

しかし、「これからの人生を誰かと温かく共有したい」という本当の目的に気づけると、「この人とならどんな楽しい日常を築けるだろうか」「この人の価値観、すてきだな」と、相手の人間性や個性にまっすぐ目が向くようになります。

お相手を1人の人間として尊重しながら向き合うプロセスを経るからこそ、「条件を満たす人なら誰でもいい」というフェーズを抜け出し、「他の誰でもない『あなた』と一緒にいたい」という本質的な愛情が育っていくのです。

婚活は単なる「孤独死の回避策」ではなく、「これからの人生をより豊かで幸せなものにするためのプロジェクト」です。自分自身の願いを捉え直すことで、婚活は面倒な作業から「自分と相手の幸せを探す前向きな時間」へと変わっていきます。

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まとめ:あなたの素直な感情を「最初の一歩」に変えよう

頭ではわかっていても動けないのは、あなたが怠惰だからではなく、人間の正常な心の働きです。焦る必要はありません。

しかし、「孤独死したくない」「このまま1人でいるのは嫌だ」という素直な感情は、あなたが本当に望むポジティブな幸せに気づくための大切なきっかけです。その感情を置き去りにせず、ぜひ「最初の一歩」を踏み出す原動力に変えてみてください。

ただ、1人で考えているだけでは、自分の本当の気持ちや理想の結婚観をきれいに整理するのが難しいこともあります。

そんなときは、思考を整理するために「婚活のプロに相談してみる」のも非常に効果的な方法です。

結婚相談所ナレソメ予備校の「オンライン無料面談」なら、ご自宅からリラックスした状態で受けることができるため、時間的・心理的なコストを最小限に抑えて相談できます。

また、結婚相談所を活用することで、プロフィール作成やお相手探し、日程調整といった「婚活で面倒に感じやすい部分」をプロにサポート・伴走してもらえる点も大きなメリットです。

まずは小さなリサーチから始めるのも良し、プロのオンライン無料面談で思考を整理してみるのも良し。

どれか1つでも動いた先には、1人では見えなかった新しい景色と、あなたらしい幸せな未来が待っています。

ナレソメ総研

山崎先生の恋愛・婚活お悩み相談室

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ナレソメ総研
執筆者 ナレソメ総研
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