男性が「好きすぎる女性」にしてしまう5つのこと――恋愛心理学者が読み解く男性心理
気になる男性が、無理をしてでも会いに来てくれる。仕事や実績について、何度も自慢げに話してくる。「君のためにやった」と、わざわざ伝えてくる――。一見すると少し面倒に思えるこうした言動も、その裏側には強い好意が隠れているのかもしれない。
男性は、好きな女性を前にするとどのような行動を取りやすいのか。恋愛心理学者・山崎が、恋愛初期から交際・結婚後まで見られる男性心理を、5つの行動から読み解く。
恋愛心理学者・山崎
富山県出身。筑波大学卒業。在学中から「恋愛心理学」を研究し、特に遠距離恋愛や関係継続、自己肯定感の分野を得意とする。認定心理士・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種を保持し、恋愛を起点としたQOL向上のノウハウを武器に、教育機関や企業の人事領域で講演・相談支援を行うなど幅広く活動。自身も2度の遠距離恋愛や婚約・婚約破棄を経験し、その学びを生かして年上シングルマザーとの年の差婚を果たす。現在は幸せな結婚生活を送りながら、恋愛心理学の知見を社会に還元し続けている。
男性が好きな女性に求めているのは「自分の価値をわかってほしい」ということ
男性と女性では、好きな人に対して取る行動がかなり違います。お互いに好きなのに、愛情表現の違いから「本当に私のことが好きなのかな」と不安になったり、逆に「どうしてこんなことをするんだろう」と面倒に感じたりすることもありますよね。
今回紹介するのは、男性が女性を好きすぎると、ついやってしまう5つの行動です。もちろん、全ての男性に当てはまるわけではありませんし、どれか1つが見られただけで好意が確定するわけでもありません。ただ、相手の気持ちや2人の関係の温度感を知るヒントにはなると思います。
そして、この5つには共通点があります。それは、男性側の「好きな女性に、自分の価値をわかってほしい」という気持ちです。この前提を知っておくと、一見すると理解しにくい行動も、少し違って見えてくるはずです。
1. 相手を好きすぎて「下僕化」する

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1つ目は、私があえて「下僕化」と呼んでいる行動です。
といっても、これは決して「奴隷」のような状態ではありません。好きな女性という“姫”に尽くし、最高のおもてなしを提供する「優秀な執事」のような状態をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
男性は好きな女性に対して、自分の能力や頼もしさを知ってほしいと思う傾向があります。好意が強くなるほど、「この人の役に立ちたい」「頼れる男だと思ってほしい」という思いも強くなり、多少無理なことでも引き受けるようになります。
例えば、高価なものを買ってあげる。忙しいのに車を出して送迎する。「今日は3時間しか会えない」と言われても、遠くからわざわざ会いに行く。普通なら少しためらうようなお願いでも、好きな女性のためなら行動してしまうのです。
こういうことをしてもらったとき、女性側が「いつもごめんね」「そんなに無理しなくていいのに」と、遠慮や謝罪だけで返してしまうことがあります。相手を気遣っての言葉だと思いますが、それだけだと男性は「自分の価値をわかってもらえた」という感覚を得にくいんですね。
だからこそ、まずはきちんと感謝を伝えてみてください。「本当に助かった、ありがとう」「会いに来てくれてうれしい」と言ってもらえると、男性は自分の行動が好きな人を笑顔にできたと実感できます。それがうれしいからこそ、多少無茶をしてでもまた行動するわけです。
だからといって、無理な要求を重ねたり、好意に甘えすぎたりするのは禁物です。相手の負担には配慮しながら、してもらったことへの感謝をしっかり言葉にする。それが大切です。
2. 自慢話が増えるのは「すごいね」と言われたいから

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2つ目は、自分のすごさをアピールすることです。
付き合っている男性や夫から、仕事の成果や過去の実績について繰り返し聞かされて、「はいはい、わかったわかった」と思った経験がある女性もいるのではないでしょうか。
自慢話というと、相手より上に立ちたい、マウントを取りたいというイメージがありますよね。でも、好きな女性に対する自慢は、必ずしもそれだけではありません。かなり端的に言えば、あなたから「すごいね」と言われたいんです。
誰にでも評価されたいというより、「あなたのことが好きだから、あなたには自分の努力や能力を知っておいてほしい」という気持ちに近い。自分がどれだけがんばっているかを知ってもらい、好きな人から認めてほしいわけです。
ですから、男性が自慢話をしてきたら、毎回大げさに持ち上げる必要はありませんが、少し耳を傾けてあげてください。「それはすごいね」「そんなこともできるんだ」と受け止めてもらえると、男性は「この人は自分のことをわかってくれる」と感じます。
自分を理解し、認めてくれる相手のためなら、さらに時間や労力を使いたくなる。先ほどの「下僕化」とも、実は同じ心理でつながっているんです。
3. 連絡が減っても、気持ちが冷めたとは限らない

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3つ目は、好きな女性に対して「シングルタスク」になることです。
初恋の頃を思い出してみてください。好きな人のことばかり考えてしまい、ほかのことが手につかなくなった経験はないでしょうか。男性も、女性をものすごく好きになると、その人に意識が集中します。
少し乱暴なたとえですが、原始時代に獲物を追っていたときのように、1つの対象を追いかけている間は、ほかのことに意識を向けにくくなる。好きな女性を振り向かせるまで、「あなたと関係を築く」という1つのタスクに集中するような状態です。
そのため、恋愛初期は連絡の頻度が高くなりやすい。何をしているのか気になって、メッセージを送り、会う予定を積極的に立てようとします。
一方で、付き合った後や結婚した後に連絡が減り、「付き合うまではあんなに連絡してくれたのに」と不安になる女性もいます。でも、連絡頻度が下がったからといって、必ずしも気持ちが冷めたわけではありません。
男性側からすると、あなたとの関係ができたことで安心し、恋愛以外の仕事や趣味にも意識を向けられるようになった可能性があります。「もう大切にしなくてもいい」と思っているのではなく、「2人の関係は大丈夫だ」と安心している証拠かもしれないんです。
もちろん、極端に連絡が途絶えたり、約束を守らなくなったりした場合は別です。ただ、恋愛初期の連絡頻度と比べるだけで「冷められた」と決めつける必要はありません。関係が安定したからこその変化もある、と捉えてみてください。
4. 質問が増えるのは、あなたの好みを知りたいから

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4つ目は、質問が多くなることです。
人は興味を持った相手や出来事に対して、「なぜそうなっているんだろう」「どんな仕組みなんだろう」と、その裏側や構造を知りたくなります。男性が好きな女性に向ける質問も、関心の強さから生まれるものです。
ただ、恋愛では「なぜ」「どうして」という質問より、相手の好みを把握するための質問が増える傾向があります。
「こういう店は好き?」「こんな料理は食べる?」「これは苦手?」好きなものだけでなく、嫌いなものについても聞いてくる。これは、あなたが何を喜び、何を避けたい人なのかを知ろうとしているんですね。
単に会話を続けたいだけではありません。次のデートではどこへ行けば喜んでもらえるのか、どんなものを選べばいいのか。あなたを理解し、喜ばせるための情報を集めようとしているわけです。
好みについての質問が多いと感じたら、それは相手があなたに強い関心を持っているサインの1つかもしれません。
5. 「君のためにやった」と恩着せがましくなる

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5つ目は、少し恩着せがましい言い方が増えることです。
「あれ、やっておいたよ」「君のためにこれを買っておいた」「わざわざ予定を空けたんだよ」。そこまで言わなくてもわかるのに、と思うようなアピールをしてくる男性がいます。
言われた側からすると、「感謝を強要されているみたい」「見返りを求めているのかな」と感じるかもしれません。でも、これも自分の貢献度をアピールしようとする心理のあらわれです。
自分があなたのために何をしたのかを知ってもらい、「この人がいてくれてよかった」「私のためにここまでしてくれた」と思ってほしい。好きな女性に対して、自分が良い影響を与えられる存在だと感じてほしいんです。
つまり、「あなたのためにやった」と言いたくなるのは、それだけ「あなたが好きだから、自分の価値を認めてほしい」という気持ちがあふれているからなのかもしれません。
ただし、本当に見返りを強要したり、してあげたことを理由に優位に立とうとしたりしてくるなら、それは愛情ではなくただの支配欲かもしれません。言葉だけで判断するのではなく、その人がふだんどのような態度であなたと関わっているかも含めて見極める必要があります。
面倒に見える行動の裏側を知ると、関係は変わる
今回紹介した5つの行動は、関係の初期ほどわかりやすく表れます。ただ、付き合った後や結婚した後も、自慢話をしたり、「君のためにやった」とアピールしたりする男性は少なくありません。
同じ話を何度も聞けば、女性側が「またか」とうんざりしてしまうのも当然でしょう。でも、「また自慢している」とだけ捉えるのと、「自分を認めてほしいんだな」「必要とされたいんだな」と背景まで理解するのとでは、湧いてくる感情が少し変わると思います。
こうした言動が100%好意からくるとは言い切れませんが、「好きな人に自分の価値をわかってほしい」という心理が隠れている可能性は充分にあります。
男性と女性では、愛情の伝え方も、愛されていると感じるポイントも違います。その違いを知ったうえで相手と関われるようになると、恋人や夫婦のすれ違いは減り、関係はより円満で長続きしやすくなるはずです。

監修:恋愛心理学者・山崎
▶︎YouTubeチャンネル「恋愛心理学者ヤマザキ先生」はこちら
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