「がんばったのに2回目がない」。初回デートの空回りを突破する3ステップ

恋愛や婚活、そして結婚後のパートナーシップ。人生のステージごとに尽きることのない、多種多様なお悩み。

本連載『山崎先生の恋愛・婚活お悩み相談室』では、そんな恋愛・婚活・パートナーシップに関するお悩みについて、ナレソメ予備校恋愛心理学者・山崎独自の視点と科学的なデータをもとに解決策を提示します。

恋愛心理学者・山崎
富山県出身。筑波大学卒業。在学中から「恋愛心理学」を研究し、特に遠距離恋愛や関係継続、自己肯定感の分野を得意とする。認定心理士・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種を保持し、恋愛を起点としたQOL向上のノウハウを武器に、教育機関や企業の人事領域で講演・相談支援を行うなど幅広く活動。自身も二度の遠距離恋愛や婚約・婚約破棄を経験し、その学びを生かして年上シングルマザーとの年の差婚を果たす。現在は幸せな結婚生活を送りながら、恋愛心理学の知見を社会に還元し続けている。

今回のお悩み

結婚相談所で婚活中の男性です。お見合いは通過するものの、大抵1回目のデートの後に2回目につながらず、関係を深めることができません。
マッチングアプリでは会うことすらかなわなかったため、意を決して結婚相談所(ナレソメ予備校ではありません)に入会しました。

しかし、お相手が自分にはもったいないほどきれいな女性や、自分より仕事ができそうなタイプだと気後れしてしまいます。「自分なんかと会ってくれるなんて……」「どうせうまくいかないだろう」と、どうしてもネガティブになってしまうのです。

デート中も、会話を途切れさせないようにと必死に話題を探し、失礼のないよう細心の注意を払っているつもりです。それなのに、会話は一向に深まらず、どこか壁を感じたまま終わってしまいます。自分なりに必死に頑張っているのに、どうしても次に進めません。
どうすれば女性と対等に向き合い、1回目の壁を乗り越えて次のステップへ進めるようになりますか?

お見合いは通過するのに、初回デート後、次のデートにつながらない――。そんな「2回目の壁」に悩んでいませんか?

実は、関係を進展させられない男性には共通する致命的な行動パターンがあります。

今回はその原因や、女性と対等に向き合って次に進むための3つのステップについて、恋愛心理学者・山崎がエビデンスをもとに解説します。

初回デート成立は期待の証。2回目につながらない原因は「盛り上げようとする焦り」

まずは1つ、大切な事実をお伝えさせてください。
それは、そもそもお見合いが成立している時点で、決してあなたが“ナシ判定”されているわけではないということです。

結婚相談所でのデートは、お互いがプロフィールをじっくり見て、お見合いを経て、「またこの人に会ってみたい」と望んで初めて実現するものです。少なくともお相手の女性は、あなたに魅力を感じ、あなたと過ごす時間を楽しみにしてデートに来てくれています。

では、なぜそのせっかくの期待が2回目につながらないのか。

相談内容から感じられるのは、「嫌われたくない」「失敗したくない」という思いが強くなるあまり、無意識のうちに自分を守るための“自己防衛”のコミュニケーションになってしまっている可能性です。

特に、真面目な婚活男性ほど「沈黙=デートの失敗」と思い込んでしまいがちです。
そのため、少しでも沈黙の気配が訪れると、焦りから、

  • 沈黙をなんとか「埋めよう」とする
  • 無理にテンションを上げて「頑張ろう」とする
  • 自分の「爪痕を残そう」とする
  • 会話を「おもしろくしよう、盛り上げよう」とする

といった方向へとエネルギーを注いでしまい、結果として空回りしてしまう傾向にあります。

お相手に気を配るその優しさ自体は、間違っていません。
ただ、ここで知っておいてほしいのは、女性側がデートに求めているのは、「エンタメ性(盛り上げてもらうこと)」ではないということです。

彼女たちが心から求めているのは、ほっと肩の力を抜いて、お互いに「安心して話せる心地のよさ」です。

それゆえに、お相手を喜ばせようという、そのひたむきな努力が皮肉にも「会話を盛り上げること」だけに集中することで、お相手が求めている安心感とズレが生じ、かえって「また会いたい」気持ちから遠ざかってしまっているのだと考えられます。

まずは、そのかみ合わなさが生じる原因を見ていきましょう。

魅力的な女性を前に空回りする原因は、自信のなさが生む「防衛本能」にある

今回のお悩みでは、「お相手が自分にはもったいないほどきれいな女性や、自分より仕事ができそうなタイプだと気後れし、どうせうまくいかないだろうとネガティブになってしまう」という吐露がありました。

このように、すてきなお相手を前にして過度に萎縮し、傷つくのを恐れる心の動きは、自信のなさが生む「防衛本能」の表れだと考えられます。
そして、初回デートで空回りする根本的な原因も、まさにこの防衛本能にあると言えます。

ではなぜ魅力的な女性を前にすると、そのような心理に陥るのでしょうか。

ナレソメ総研デートでの自己呈示(評価されたいポイント)に関する調査によると、特に25〜29歳の未婚男性は「頼りがいがある」「頭が良い」と思われたい欲求を強く抱く傾向にあることがわかりました。

また、自分に確固たる「強み」がないと感じる人ほど、自分の弱さや不安を隠して優位性や安心感を保とうとする防衛本能が働いてしまうことも考えられます。

この自己呈示の傾向や心の安定を保とうとする防衛本能は、無意識にデートの場で以下のような2つの極端な行動として現れます。

  • 極度なへりくだり
    「俺なんて、どこにでもいる普通の会社員だからさ(笑)」「どうせモテないし……」などと自分を落とし、相手に「自分はあなたを脅かす存在ではない」と無害をアピールします。傷つかないよう身を守りながら、同時に相手から「そんなことないですよ」と肯定され、ありのままの自分を受容されたいという強い欲求の裏返しなのです。しかし、これでは相手に気を遣わせる“フォロー待ち”の会話になってしまいます。
  • 聞かれてもいないウンチクやマウント
    沈黙を恐れる不安から、知り合いの自慢や仕事へのアドバイスを語る行動です。本質は圧倒的な自信のなさであり、優位に立つことで「安心したい」という防衛的な欲求から生じています。しかし相手からすると、話を遮られたうえに、安心したくて“教える側”に回ってしまっているように映りがちです。

お相手を楽しませたい、沈黙を埋めたいと必死にがんばった努力自体は決して悪くありません。

しかし、このような自己防衛の行動が、あなたのがんばりとは裏腹に、女性に「次のデートはもうしんどいな……」と感じさせてしまう結果を招くことがあるのです。

自信のなさから、無意識に自虐やマウントで心を守ろうとする「防衛本能」。これこそが、魅力的なお相手を前に空回りしてしまう最大の原因だと言えます。

また、この男性側の「自己呈示(優位に立ちたい)」が、女性側の「その場を楽しい時間にしたい」という気遣いと、お互いの意図とは裏腹にピタリとかみ合ってしまうのです。皮肉なことに、この瞬間、その場しのぎの「盛り上がった空間」が完成してしまいます。

男性は「今日は手応えがあった!」と大きな誤解をして帰路につきますが、女性は「盛り上げ役」を演じきって心身ともにドッと消耗している可能性があります。

これが、「あんなに話が盛り上がったはずなのに、なぜか2回目がない」という、お互いの良かれと思った気遣いが引き起こす、切ないすれ違いの理由なのです。

※画像はイメージです

フラットに女性と向き合い、次につなげるための“3ステップ”

魅力的な女性を前にして緊張し、つい気後れしてしまうのは、あなたがそれだけ一生懸命で、お相手と真摯に向き合いたいと思っている証拠です。

まずは「女性を『格上』『格下』と見てしまう心の癖」をゆるやかに手放し、一歩ずつフラットで対等な関係を育んでいくためのステップを一緒に見ていきましょう。

【ステップ1:自己理解】あなたの「当たり前」を強みとして自分が認める

まずやるべきことは、自己理解を深め、あなたが日々の生活や在り方の中で「当たり前にできていること」を独自の強みとして認めることです。

「自分には武器がない」という思い込みは、無駄にハードルを上げている「完全主義」による錯覚。あなたが普段無意識にクリアしている日常の行動こそが、周囲から信頼される充分な強みだからです。

例えば、以下のような行動は決して「誰でもできる普通のこと」ではなく、立派な長所です。

  • 「毎日同じ時間に起きて、遅刻せず出勤している」:生活リズムが安定しない人やルーズな人からすれば、これだけでもすさまじい自己管理能力の証明です。
  • 「任された仕事を期日どおりに、コツコツと真面目にこなしている」:周囲からの信頼を静かに、かつ確実に積み重ねる、もっとも堅実で強力な実力です。

0点か100点かで考える完全主義をやめ、こうした「自分にとって当たり前の長所」をしっかりと受け入れることが自信を育み、女性と対等に向き合うための第一歩になります。

※画像はイメージです

【ステップ2:相手理解】相手の「コミュニケーションタイプ」を理解する

お互いに気を遣う盛り上げ方を卒業し、対等な関係を築くためには、まず「何について話すか」よりも、「相手がどういうスタイルで話したいか」を理解することが重要です。

なぜなら、人によって心地いいと感じる会話のトーンや距離感は全く異なるからです。
あなたが「今日は最高のトークができた!」と満足していても、相手は「その会話のスタンスやトーンに合わせるのに疲れてしまった……」と感じている可能性があります。

相手が好む会話のテンポやテンション、また共感を求めているのか、論理的な対話を望んでいるのか
こうしたコミュニケーションタイプを無視したまま、どれだけ必死に新しい話題を振ったとしても、いつまでも上辺だけの会話で終わってしまいます。

まずは、相手の話すテンポにあなたのトーンや速度を同調させることを意識してみてください
相手が落ち着いた声音で話すならあなたも穏やかな低音にトーンを落とし、相手が楽しそうに早口で話すならあなたも少しテンポを上げます。
これだけでも「この人とは会話の波長が合うな」という安心感を与えられます。

ただし、「うんうん」とただ相づちを打って話を聞き続ければ良いということではありません。単に話を聞いているだけでは、相手に会話をつなぐ負担を丸投げしていることになります。

真の聞き上手とは、相手に質問することから会話を始め、その返答へ丁寧に反応を返す、極めて能動的なコミュニケーションです。

だからこそ大切なのは「自分の話から始めるのではなく、まず相手に質問をすること」です
自分の話は、相手の話を深掘りする中で、相手から「○○さんはどうですか?」と聞かれたときに初めて話すくらいで充分。

コミュニケーション講師としても活動する、お笑い芸人のアンジャッシュ・渡部建さんのインタビュー記事でも、「自分をアピールすること」ではなく「相手に関心を向けること」の重要性を次のように語っています。

婚活や、営業職の人だと、「自分をアピールしなきゃ」「売らなきゃ」と、ついつい話すことに集中してしまいがちです。

でも、営業でも恋愛でも「聞く側」が圧倒的に強い。トップセールスでおしゃべりばかりの人はいません。「聞き上手」ばかりです。

「おもしろい話をする人」と「熱心に話を聞いてくれる人」なら、後者にまた会いたくなる。

僕は32年お笑い芸人をやってますが、トークで全てを凌駕することなど、完全に無理だと思っています。どれだけ話がおもしろくても、それだけで物が売れたり、婚活で勝ち残ったりすることはない。
だからおしゃべりが苦手な人ほど、“相手の話を楽しそうに聞き出すこと”だけに集中すればいい。「何を聞いたらこの人は楽しく話してくれるかな」。これに全集中。これ以外は何も考えない。

※引用:ナレソメノート「アンジャッシュ渡部が語る「コミュニケーション術」。恋愛や婚活に使えるコミュ力をアップさせるための具体的な方法は、「話さない」こと

話を聞きだす際に重要なのが、あなたの質問に対する「相手の答え方」を見極めること
相手が「感情」を語るのか、「論理や目的」を語るのか、「考え方や価値観」を語るのかによって、心地よく語れる対話の形が変わってくるからです。

例えば

  • 相手が共感重視タイプ(感情や体験について話したい人)なら、「すごく楽しそう!」「それは大変でしたね」など感情をシェアしながら質問する。
  • 相手が実用的な対話重視タイプ(具体的な情報や方法に関心がある人)なら、「どうやったんですか?」「コツはありますか?」と詳細を尋ねる。
  • 相手が深い対話重視タイプ(価値観や考え方を共有したい人)なら、「なぜそう考えるのですか?」と背景にある思考を掘り下げる。

このように、自分がおもしろい話を披露しようとするのではなく、相手のタイプやテンションに合わせた「リアクション+質問」を返すことを意識する。
気おくれから空回りしやすいあなたにとっても、取り組みやすい方法ではないでしょうか。

※画像はイメージです

【ステップ3:経験学習】失敗を恐れず打席に立ち続ける

ただし、こうしたコミュニケーションスキルは知識として理解しただけでは身につきません。
「正しい聞き上手」の感覚を肌でつかむためには、お見合いやデートで実践を地道に積み重ねることが不可欠です。

だからこそ、数度の失敗で「自分はしゃべるのが苦手だから」と諦めないでほしいのです。
話芸を極めるのではなく、相手が心地よく話せる「正しい聞き上手」を意識して、周囲の力も頼りながら地道に打席に立ち続ける。
これこそが、婚活を確実に次のステップへと進めるための鍵となります。

IBJ(日本結婚相談所連盟)が発表した「2024年度版 成婚白書」の男性データ(中央値)を成婚者と退会者で比較すると、行動量を重ねることの重要性が数字としてはっきりと現れています。

【男性】成婚者と退会者の比較(中央値)成婚者退会者
お見合い申込数51件30件
お見合い数12件3件
仮交際数5人1人

※引用:IBJ「2024年度版 成婚白書

途中で活動が止まってしまった人は、お見合いや仮交際の経験数自体が少ない傾向がありました。
一方、成婚に至った人は12回打席に立ち、5人と仮交際をしてすれ違いの経験をフィードバックしながら本当のコミュニケーションを学んでいます
成婚する人ほど、お見合いやデートで関係構築力を高める実践チャンスを積極的に積み重ねているのです。

まとめ:不器用なあなたは「磨けば光る原石」。経験を重ねて、本物の輝きを放とう

「特別な武器がない」と悩む必要は全くありません。ここまで読んできたあなたには、まだ自覚していない「すばらしい当たり前」という強みが、すでに備わっているからです。

「自分の強みをしっかりと認めること(自己理解)」から始め、「相手のコミュニケーションタイプに合わせた丁寧な対話(相手理解)」を意識し、実践経験を重ねる。

このステップを踏むことで、あなたの不器用さは「誠実さ」という本物の輝きへと磨かれていきます。

もちろん、これら3つのステップを自分1人の力だけで実践し、失敗から学習し続けるのは簡単なことではありません。
特に初回デートが次につながらなかったときは、「自分の何がダメだったんだろう」「どう改善すればいいかわからない」と、1人で抱え込んでしまいがちです。

結婚相談所ナレソメ予備校では、あなたが迷わず対等なパートナーシップを築いていけるよう独自のサポート体制を整えています。

例えば、自分自身やお相手が心地よいと感じるコミュニケーションスタイルを事前に可視化する独自の「マッチグラム診断」や、自宅でも外出先でもスマホ1つで婚活に必要なノウハウを学べる動画講座「ナレソメスタディ」。

さらに、同じ婚活の悩みを共有してモチベーションを維持し合える「男子会」や「ナレソメゼミ」といったコミュニティ、そしてお見合いやデートの振り返りなど、LINEで客観的なアドバイスをくれるプランナーの存在があなたの確実なステップアップを支えます。

「自分のコミュニケーションタイプを知りたい」「婚活をサポートしてほしい」と思った方は、まずは気軽にオンライン無料面談をお申し込みください。

最初は誰もが緊張し、戸惑うものです。まずは目の前のお相手に対して、等身大のあなたで誠実に向き合うことから、新しい一歩を踏み出してみませんか?

ナレソメ総研

山崎先生の恋愛・婚活お悩み相談室

恋愛や婚活、そして結婚後のパートナーシップ。人生のステージごとに尽きることのない、多種多様なお悩み。本連載では、そんな恋愛・婚活・パートナーシップに関するお悩みについて、ナレソメ予備校の恋愛心理学者・山崎独自の視点と科学的なデータをもとに解決策を提示します。

山崎先生、コレってホントですか!?

恋愛にまつわるうわさや通説を、ナレソメ予備校の恋愛心理学者・山崎独自の視点と科学的なデータをもとに徹底考察し、解説します。

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ナレソメ総研
執筆者 ナレソメ総研
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